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『ガールズバンドクライ』の高校中退、需要と供給について考える

 高校生の女の子が高校を中退して、バンド活動を始める。もちろん話の内容はそれだけでは無いですが、そんなアニメが『ガールズバンドクライ』です。バンド活動に専念するために、井芹仁菜は高校を中退します。それに、賛成とも反対とも言うのが難しい気がしている今日この頃です。(ですが、一旦結論を出してみようかと思います。)

 別アニメ『声優ラジオのウラオモテ』で高校生の歌種やすみと夕暮夕陽は親に不安定な職業だからと声優の仕事を心配されます。そして、それはガールズバンドクライに出てくる仁菜も同じなのでは無いでしょうか。(バンドのボーカルとして食べていくのも当然不安定な職業だと思います。)

 高校中退してまで、バンド活動(成功するかどうかもわからない)をしようとする仁菜、正直やべー女だなと思っていました。ですが、回を重ねるにつれて少し複雑な家庭環境(ちょっと変な家訓がある)やいじめられていた過去が明らかになり、その影響もあったと思います。

    高校を中退したとしても、高卒認定というものがあり、その資格を取れば大学や専門学校に進めるらしいです。高卒認定を取っても学歴は高校中退のままですが、高校と同等の学力が認められるんだとか。(詳しくは下記をご覧ください。)

 要するに、大人になっても学ぶ気力と記憶力があれば、ある程度やり直しはきく(多分)ということです。(ただ専門学校や大学に遅れて入ると年齢差が出てくるのが人によっては、嫌かなと思います。)

 ちなみに、別アニメですが、『夜のクラゲは泳げない』の渡瀬キウイは、高卒認定試験を受けて先生になろうとしていることが第7話で明かされます。キウイと仁菜は周りから疎まれたり、いじめられていたりした過去を持っています。(なので、学校に行きたくないとなってしまったのも頷けることだと思っています。)

 話は少し逸れますが、劇場版アニメ『トラペジウム』に出てくる東ゆうも同じく高校生ですが、アイドルになりたいと強く願っていて、その目標を達成するためになんでもやろうとします。

 なので、結論を言うと高校を中退してまで物事をやるかどうかは要相談だと思いますが、どうしても絶対にやりたいという他人にどう言われても絶対に覆せないような強い気持ちがあれば、やりたい方向性に進むというのも一理あるのかなと思い、そこに私は賛同したいなと思います。(少なくとも、20代後半になって、やりたいことも大して明確に見えて来ない私よりかは断然良いと思います。)

 結局、学校で勉学の知識の知らないことを知る以外の勉強って人間関係の構築だけだと思っているので、それってきちんとバンドメンバーをなんだかんだ集められた仁菜には必要無いことなのかなと勝手に思っています。

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 元ダイヤモンドダスト(通称:ダイダス)のメンバー河原木桃香は仁菜と出会います。仁菜は前のダイダス(の見た目)が好きだった前のダイダスの曲の方が良かったというような類のことを言います。(台詞確認出来てないので、この辺が曖昧で申し訳ないです。)

 桃香が作った曲が良かったことを証明するために(?)仁菜は奔走します。

 ここで思ったのが、自分が表現したいものの需要と供給がマッチするのは幸せなことであり、同時にそれは難しいということでした。

 例えば、今流行っているアニメの同人誌を私が出したとして、ある程度のクオリティがあれば売れる可能性はありますが、これが流行っていない一昔前の物だったら、そうはならないと思います。

 近日公開予定の映画『ブルーピリオド』の本予告にこんな台詞がありました。

「楽しいからで人生決めていいんですか」
「好きなことをする努力家は最強なんです」
「世間が良いっていうものをやらなきゃいけないなら俺は死んでやる」

映画『ブルーピリオド』本予告

 職業としてやるとなると、世間が良いっていうものをやらざるおえなくなる部分は大なり小なりあるのかなと思います。

 ガールズバンドクライのアニメを最終話まで見て、思うところがあれば何か追記したり、新たな記事を書くかもしれません。

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