数え歌を歌う夜(いっぽんでもニンジン)
昨日、フォローさせていていただいているnoter上田会長殿の記事に、なぎら健壱氏の名曲「いっぽんでもニンジン」が登場しました。
ご存じない方のために、こちらをどうぞ~(^^)/
名曲、およげたいやきくんのB面曲でありながらも、大ヒット!
子供達に楽しく、優しく、ものの数え方を教えているのですね。
聴けば聴くほど、名曲だなぁ~と思います。
以前、アメリカで暮らしていたときに、フランス人のママと知り合いになりました。
お互いに片言の英語で何度かお話をしてしているうちに、フランス語の話題になりました。
聞くところによると、フランス語には、英語のItにあたる単語が無い。
つまり全てのものは彼か彼女、英語のHeまたはSheで表すのだと知り、驚愕しました。
車は?テレビは?椅子は?デーブルは?冷蔵庫は?!電信柱は~???
全て男性か女性なの???
そんなの覚えられるか~!!!
どうも、慣れてくると、なんとなく規則性があるらしく、分かるようになるそうですが・・・如何せん大変だ~。(^^;)
日本人で日本語でよかった~!って思いましたね、その時は。
月日は流れて。
ある日、9歳の息子と会話をしていていると・・・
彼が、コップも、皿も、本も、鉛筆も、テレビも、もう、いろいろなものを日本語で数えるとき、殆ど「個」で数えていることに、気がついてしまったのです!!!(>_<)
一個のコップ、一個の皿、一個の本、一個の鉛筆・・・こんな感じです。
当時、アメリカ現地校に通っていた息子。
考えて見れば、幼稚園の年長の夏休みに渡米したのだから、まだ、ものの数え方を、それほど知らなかったのです。
渡米後は英語を覚えることに必死で、家庭では日本語で話していましたし、進研ゼミで勉強もしていたので、特別に詳しく教えるようなことはしていませんでした。(殆どの日本人のお子さん達が週末に通っている、日本人学校に息子は通っていませんでした)
フランス語の男性名詞・女性名詞に驚いていた私ですが、日本語のものの数え方の複雑さを忘れていました。いや、忘れていたと言うよりも、私はいつの間にか覚えたことなので、それが複雑であることに気がつかなかったのですね。
一品、一本、一冊、一足、一頭、一個、一枚、一台、一脚・・・・・
舟に至っては、一艘、一隻、一艇。
動物は、一頭、一羽、一匹、兎は一羽?!
チョット身の回りのものを数えただけで、えらいこっちゃ!!!
家族や日本人の友人と話す以外は英語での暮らし。
外で耳にするのも目にするのも、英語、テレビも英語、学校も全て英語。
日本語を聞く機会が、圧倒的に少なく、自然にものの数え方を覚えられる環境ではなかったのです。
これらをどうやって覚えさせようか、と悩んでいたときに、冒頭に登場しました名曲「いっぽんでもニンジン」を思い出したのです。
この歌を歌って、教えましたよ~(涙)
一本でぇ~も、ニンジン、二足でぇ~もサンダル、三艘でぇーもヨ~ット
そして、日本語には、ものそれぞれの数え方があると教えました。
歌い続けた甲斐あって、基本的な数え方は覚えてくれました。
その後も、折にふれ教え続けてきました。
今は中学3年ですが、未だに変な数え方をする時がありますね。
そのたびに、やっぱり日本語はむずかしいなぁ、と痛感します。
「うらにはにはにわ、にはにはにわ、にわとりがいる」とか
「ははははははとわらう」など、母語じゃない人が見たら、驚愕しますよ。
ひらがな、カタカナ、漢字で書くと、
「裏庭には二羽、庭には二羽、ニワトリがいる」「母はハハハと笑う」
と理解しやすくなります。
でも多分、日本人なら上記のひらがな表記でも、少し考えれば理解できるでしょうね。なんだか凄いぞ、日本人~(笑)
でも、日本で暮らす外国人の方々は、読み書きが大変だろうなぁ・・・
いっぽんでもニンジンの歌を聴きながら、日本語の難しさに思いを巡らせた夜でありました。
お休みなさいませ~。(^^)/~~~
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