令和5年度版 労働経済の分析
こんにちは。香芝市の社労士、宮永です。
あと2週間程で、社労士試験ですね。
そこで今回は、昨年同様、
直近の労働経済白書について綴っていきたいと思います。
【参考】
令和5年度の分析テーマは「持続的な賃上げに向けて」
概要版
https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/001149098.pdf
概要版よりポイント
2022年の労働経済の推移と特徴
賃金の現状と課題
賃上げによる企業・労働者や経済等への好影響
企業と賃上げの状況について
持続的な賃上げに向けて
政策による賃金への影響(最低賃金制度、同一労働同一賃金)
賃上げによって、企業は
「人件費の増大がきつい!」という悲鳴が聞こえてきそうです。
賃上げによって、労働者は
賃上げは、労働者にとって、概ね喜ばしいことですが、
特に税や社会保険の「壁」付近の労働者にとっては、
・「壁」を飛び越えるか、
・扶養内にとどまるため、就業調整する
これらの選択肢の狭間にあるかと思います。
「壁」と扶養の狭間で
「壁」の問題は、一律の解決策は無く、
結局のところ、個々人の考えによる選択となります。
私も年金相談員時代、
「1円も損したくない!何が何でも扶養内で働きたい!」
といった相談は、度々受けてきました。
扶養内を希望し、且つ、生活に困っていない方については、
正直、それでどうぞ、という気持ちであります。
ただ、
「家族や老後のため、もっと稼ぎたい!」
「頑張っても、主婦だから所詮、扶養内でしか働けないな…」
「育児や介護と両立して、キャリアアップしたい!!」
だけど
「求人広告は、扶養内パートばかりだ…」
「主婦のキャリアチェンジは、やっぱり難しいのかな…」
このようなお考えの方と、事業の成長を目指す企業と、
社労士として、マッチングできる支援が出来ればと思います。
会社は利益を出し、
労働者は必要な糧を得て、
労使ともに納税し、社会保険料を納める。
何だか綺麗ごとのようですが、
その様な形で人→企業→地域→日本に、
是非、正のスパイラルを生んでいきましょう!
同一労働同一賃金について
私事で恐縮ですが、
会社員時代、私がいた業界は、
自分よりもう少し前の世代の女性は、
寿退職が通例でした。
そして、出産後、育児が一段落した女性を、
契約職員等、非正規で雇用していました。
一方、彼女たちは、業界経験者であるため、
若手の正規職員を指導する役目もしつつ、
その若手より低い待遇で「使われていた」
側面がありました。
そのため、その歪みから、
妬み、報われなさ、理不尽な思いが生じ、
職場環境がギスギスすることもありました。
「同一労働同一賃金」は、
これまでの慣習等で、難しくはありますが、
少なくとも、
「パートだから最低賃金で大丈夫!」
「主婦だから、安く、働かせ放題!」
といったことは通用しなくなるでしょう。
能力、仕事内容が、適切に報われるようにする必要があります。