生きづらさを抱えたアラサーが『嫌われる勇気』を読んだら心が晴れた
厳しくないですか!?
本屋さんで『嫌われる勇気』を見つけたとき、
「発売から10年、時代を超えたベストセラー!」
「世界累計1000万部突破!」
といううたい文句から、
「有名だけど読んだことがなかったな」
「これだけ売れてるんだから、さぞ人をやる気にさせる優しい言葉が並んでいるんだろうな」
そう思い購入しました。
しかし、実際に読んでみると冒頭の引用のような厳しい言葉の連続です。
途中めげそうになりながらも、なんとか読み進めていくと、次第に厳しい言葉の意味がわかってきます。
読み終えたときには晴れやかな気持ちになっていました。
このnoteでは、『嫌われる勇気』から学んだ、厳しくも心理をついた内容をまとめます。
まだ読んだことがない方、自分を変えたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
アドラー心理学の3つの考え方
『嫌われる勇気』は「アドラー心理学の入門書」として書かれた本です。ここでは基本となる3つの考え方を紹介します。
その1:「原因論」と「目的論」
アドラー心理学では「原因論」ではなく「目的論」の立場をとります。
たとえば、わたしは現在休職中なのですが、その理由を例にあげて考えてみましょう。
原因論の立場では、わたしの休職理由は「職場で過去のトラウマを想起させるできごとがあり、それがストレスとなりうつ状態になってしまったため」となります。
一方、目的論の立場では「『傷つきたくない』という目的のために、うつ状態を作り出してる」となります。
冒頭で引用したこの一文は引きこもりの人を目的論の立場から説明したものです。
人の行動は、原因がそうさせるのではなく目的のためにそうしているという考え方です。
その2:「劣等感」と「劣等コンプレックス」
「劣等感」という言葉を聞くと「他の人と比べて劣っていると感じること」だと思いませんか?
アドラー心理学では、健全な劣等感とは「理想の自分と比べて劣っていると感じること」と定義します。
さらに、劣等感とは「劣っているから努力をする」と考えることであって、「劣っているから何をしても無駄だ」という考えは、劣等コンプレックスと呼んで区別します。
劣等コンプレックスとは、いわゆる不幸自慢のことです。
劣等コンプレックスがさらに進むと「わたしは優れている」と偽ってしまう、優越コンプレックスというものになります。
自分の抱えている劣等感が健全なものであるか理解するという考え方です。
その3:「自分の課題」と「他者の課題」
たとえば、わたしのことをとても嫌っている人がいるとします。
そんなときわたしは「嫌われないように努力しよう」と積極的に話しかけたり同調したりします。
これは「他者の課題に踏み込む」という行為にあたります。
どういうことかというと、この場合「わたしを嫌う」というのは嫌っている本人の課題、つまり他者の課題です。
嫌われているわたしがいくら介入したところで、相手が変わるかどうかはわかりません。
自分の課題とは、あくまで理想の自分と比較したときに生まれるもので、相手の気持ち変えようというのは他者の課題に踏み込むことになります。
自分の課題と他者の課題をしっかり切り分けて、お互いに踏み込まないという考え方です。
幸せになるための具体的な行動
上記の考え方を踏まえて、具体的にどう行動すればよいのか、3つのステップに分けて書いていきます。
その1:自己受容
目的論の立場でいまの自分の状況を認めること。
自分の劣等感がどういうものか理解し、認めること。
この2つの考え方を「自己受容」といいます。
その2:他者信頼
自分の課題と他者の課題を切り分け、他者の課題に踏み込まないこと。
こと考え方を「他者信頼」といいます。
その3:他者貢献
自己受容、他社信頼をしたうえで、他者貢献をすること。それが幸福であるとされています。
他者貢献とは、読んで字のとおり他の人に貢献しているという実感を持つことです。
たとえば、会社で仕事に貢献すること、ボランティアで地域に貢献することなどいろいろな形があります。
わたしはnoteを書くことを選びました。
実際に貢献できるかどうかはわからないけれど、わたしのnoteを役立ててくれる人がいるかもしれない。
大切なのは他者に貢献している「感覚」を持つことです。
このnoteで何かをはじめてみようと思ってもらえたらとても嬉しいです。