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#詩 #ポエム #朝

建ち並ぶ公団住宅の上半分が
赤みがかった金色に照らし出されている
一羽のカラスが裏側の冷たい影に溶け込み
何らかの自己主張を一帯に反響させている

青いポリバケツに止まるその使者に
道行く女性がふと冷たい一瞥を投げている
バケツの中は彼が求める何かが存在するのか
それとも空虚で満ちているだけなのか

答えも出ないまま駅へ向かう流れに交わる
一点に収束する各人のひとときの思考は
レールによって丸ごと違う場所へ運び去られる

その頃彼もまたどこかへ飛び立っただろう

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