見出し画像

子どもに優しくしてていいのか

今から10年以上前の日記です。当時、ト音記号が書けないといって泣いた子がいました。10年前と今、少し比べてみます。


2011/04/12 ト音記号が書けなくて泣いた子にどうするか

今日、ト音記号がうまく書けない、と、ワンワン泣いた子がいた。

私は、「あなたは、初めて書いてうまく書けない子を見てさ、ダメだなって思うわけ?自分を認めてあげないってことは、人のことも認めてあげられないってことだよ。うまくト音記号を書けなかった子にも、大丈夫だよって思うなら、自分にも大丈夫って思ってあげなさい。もう泣かん!」と言って、ティッシュを渡した。

グググ・・・って言いながら、ヨロヨロと最後まで書き抜いた。「偉かったね、何にしても、最後まで書いたのは。」と言った。

その後のことだった。

ヘ音記号を書け、とか、CDEをドレミに直せ、という課題が出るたびに、他の後輩を見ている子も、一斉に、コソコソっと、泣いてた子を気にして、その子担当のNちゃんに、「Nちゃん、先にあの子見てあげて!」「色鉛筆、出してあげて!」「消しゴムで消してあげて!!」とか言う。

かわいそうだから、とか、泣いたから、じゃない。私からその子を守るためだ。先生に何かを指摘される前に、自分たちが何とかしてやろうとするのだ。自分の手柄のためじゃなく。

「先生の言いたいことは分かってる。あとは私たちで何とか教えてあげるから。先生はもう黙ってて。これ以上、言わなくていいから。」って感じ。

この空気って、前からある。すごいな、と思う。私は、先輩が頑なに守ろうとしているのが分かったら、知らないふりをして、それ以上は追求しない。

今だったらどうするか

ここから先は

674字

中学生以降の子育てや、それに向けて考えておくべき教育方針などの記事が含まれており、今後も増えます。

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?