連帯責任
中学生の生徒たちが、林間学校で同じ班の子が何か違反をし、「連帯責任だ」といって、同じ班の子が何か罰を受けたという話を聞きました。連帯責任とはどういうことか、ということについて、中学生に話をしました。
2011/05/12 連帯責任
私が「責任」ということを初めてちゃんと知ったのは、小6のときだった。
あることを私の独断で、友人を巻き込んで勝手に行なった(私としては、正しい判断をしたつもりだった)ところ、全校集会で、全校生徒の前で、担任の先生にパチーンと頬を叩かれ、鼻血を出して保健室に連れて行かれた。ベッドの中で、あまりのできごとのショックにシクシク泣いていたら、先生が来て、ベッドに腰かけ、「お前は大人になったら責任者という強い立場に立つ人間になるだろう。強い立場の人間は、常に弱い立場の人間のことを考えなくてはいけない。そして、責任者というのは、仲間と同じことをしても、お前だけが叱られるということだ。それが責任を持つということだ。」と言った。
全く意味が分からなかった。意味は分からなかったが、ものすごく、心に残り、その後の人生において、「あぁ、このことか。」という場面が何度も起き、その度に、なるほどと納得して前へ進んできた。
中学生に宿泊訓練(林間学校のようなもの)の話を聞いたとき、「・・・ということを、連帯責任だと言われた。」と聞き、釈然としないものを感じた。でも、釈然としないということを中学生に言うのは違うと感じたので、黙っていた。自分が何に対して釈然としないのかも、よく分からなかった。
今日、中学生の勉強会だった。
2週間前に、「この(私の所有する)参考書の絵を写してきなさい。次の勉強会までに3人で回して終わらせてきて。順番とやり方は任せる。」と宿題を出した。Aちゃんが最初、次がBちゃん、最後がCちゃんと、それなりの理由があって決めていた。
そしたら、今日、BちゃんがCちゃんに、「ごめん、今日持ってきた、ごめん。」と言って渡していた。BちゃんはCちゃんにすごく謝って渡しながら、私に向って「すみません。」と言った。Cちゃんは、ちょっと、ウゥ・・・という顔をしながらも(怒ってはいない)、「いいよ。」と受け取った。Aちゃんは関係なさそうに他のことをしていた。
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思春期・自立・教育方針
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