『この気持ちもいつか忘れる』
やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、本棚の本を紹介します。
住野よる著 『この気持ちもいつか忘れる』 (新潮社 、2020)
何でこの記事を書くことにしたかって、そりゃ!!
住野先生が、こんな素晴らしい記事を書いてくださっていたから!!!!
おめでとうございます!!!!!!!文庫本化!!
初版を買っておいて良かったー!!!!
文庫本版も購入させていただきます。
住野先生、ありがとうございます・:*+.\(( °ω° ))/.:+
住野先生の作品を読み返す期間
本当に。
いや、本当に。
最近、途中まで『この気持ちもいつか忘れる』を読み返していたんですよ。
『君の膵臓をたべたい』を読んでから、住野先生の作品を読み直す期間に入ろうとしてたんです。
なんかしようとすると、何かが舞い降りてくるのが世の常じゃん?
そういうこと。
久しぶりに読み返したら、主人公と自分の16歳が重なってしまって。
またもや、外に出て走りたくなってしまった(最近これ多いな)
忘れるって言っても、完全に忘れてはいない。
ざっくりあらすじ
主人公はある日、日課のランニングコースの途中にある
バス停で”チカ”と会う。
そこには、小屋?(表紙絵)のようなものがある。
なにもかも「つまんねぇ」と言う主人公。
それでも夜のバス停で、異世界に住む”チカ”との時間は特別だった。
いつも、そこにいるだわけではないので会えない夜もある。
その場だけの、2人の会話。
なにしろ、お互いの見える世界が違う。
主人公は、彼女の光った目や爪などしか見えない。
言葉もすべては分からない。
言葉が聞き取れないところは「×××は、××××」という感じになる。
チカの本当の名前も聞き取れないから、地下にいるという理由から
主人公はチカと名付ける。
チカを、レンアイ対象と見ていた主人公。
彼女は、レンアイが分からない。
主人公にとって特別だったチカ。
その彼女の誕生日だと思われる日に、彼はその日以来チカに会えない。
月日は流れて、主人公は母の葬儀のために地元に戻る。
そこで、かつてのクラスメイトに出会う。
あの時のような想いには2度となれない。
そう思っていた主人公は、クラスメイトとの関わりで変えられていく。
感想
この本の面白いところは、音楽と結びついているところだ。
当時、本を読み終わった後に音楽を聴いた。
今回も聞きましたー!!
まず「忘れる」って言葉が、面白いなって最近思って。
これ話が少し逸れるんですが、映画”Remember me."を
観終わった後に、どうして「僕を覚えていてね」って訳さないんだろう?と友人にきいたんです。
日本語じゃそういう言い方しないからだよ(大爆笑)って秒で返されました。
「忘れないでね」
「覚えていてね」
同じことだと思うんだが?
いつか忘れてしまう≒いつか覚えていられなくなる。
いつか忘れてしまっても、いつか覚えていられなくても
それでも良いよって、人は許してもらいたいのかな。
思い出は、美化されがち。
でも、自分の記憶に自身が軸となって縛られてしまうと、
それは呪いにもなるのだろう。
初恋くらいは、呪いにしたくないもの。
音楽は思い出を運んでくる。
本も思い出を運んでくる。
忘れたくない。
全部覚えていられないから、その時は許して欲しい。
ちなみに私は主人公と同時期、めちゃくちゃ聴いてた曲があって。
今聴いても「うわー(懐かしい!!)」ってなりますが、
家族は聞かされまくってたので、「うわー(´・ω・`)」
(≒もう一生分聞かされたわ!!)と、今もなります…