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#AIとやってみたの意味
知らなかった。
全然知らずに勝手にタグつけちゃってた。
参加する権利がない祭りに勝手に混じってた。
noteのAI機能を使った記事につけようと運営が提案したハッシュタグ、
今日知った。偶然にも、いきなり。2024年最大の恥を、残り5日を目前にかましてしまった。
ごめんなさい。種類問わず、AIの共同作業を含む内容を示すタグだと思ってました。
急ぎ、記事を遡り、タグを外したが、苦い思いは消えない。
無知による不正。人生で初めてやらかしたのはいつだったろうか。
勿体ぶるまでもない。忘れもしない小学生2年生のことだ。わたしは妹の幼稚園の運動会に来ていた。
土曜だったため、午前中授業があった。最後まで出ていたら、妹の運動会の演目に間に合わない。わたしは「(なんだか忘れたけど何かの理由で)早退します。」と精一杯大人っぽい字で連絡帳に書き、ハンコを押し、教師に提出して早退した。
これはまあ、若干不正を自覚していた。でも、妹の運動会を見る方が当時のわたしにとっては正義だったのだ。
最大の不正は、このあとだ。
卒園児競技のマシュマロ食い競争である。20m程度の短い直線コースの中程に、おそらくコーンスターチが一面に広げられたバットにマシュマロが隠してある。それを口で見つけて加え、ゴールするというレースだ。
わたしはそのレースでぶっちぎりの一位を取った。うれしかった。罰ゲームにしか見えない粉だらけの笑顔の写真が、実家のどこかにあるはずだ。わたしが走る競技で撮った初めてにして唯一の記録である。
だれも、それが不正だとは気づかなかった。気づいていたのかもしれないが、だれも指摘してこなかった。
わたしは一等を飾ったよろこびとともに誇らしさを感じていた。
「わたしって、マシュマロ作るの、うまいな」と。
そう。わたしは、マシュマロが何だかよくわかっていなかった。でも、ゴールした子達は、みんな口の中につぶれた白い玉のようなものを加えていた。
それを見て、わたしは理解した。
これは、バットの粉を口に詰め、丸めてマシュマロを作る競技なのだと。
そうではない、と気づいたのは、だいぶ経ったある日、チョコレート入りのマシュマロを人にもらったときである。
—— あれ?どう考えてもあの粉とちがくね?
その瞬間、マシュマロ食い競争の記憶が蘇り、背筋が凍った。ついでにマシュマロが嫌いになった(なお、焚き火でリッツサンドにする食べ方を知った今は、克服している)。
無知の不正は恥ずかしい。
恥ずかしい気持ちは、数珠つながりで、恥ずかしい記憶を呼び起こす。
—— コンビニのレジ列に気づかず、空いていると思ってレジにつっこんでしまったあの日。
—— テイクアウトで渡された袋を覗き込んだあと「バーガーが一個足りません」とレジに訴えて追加してもらったら、実はちゃんと入ってたと家で気づいたあの日。
ごめんなさい。ああ、ごめんなさい。
今日は12月25日。大人のクリスマスには、プレゼントよりも懺悔が似合う、のかもしれない。
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