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75日間毎日家に籠って新作落語を作り、それから一週間いろんな人と対談をしてさあこれからどうしましょ
毎日更新していたnoteも一週間ほど書かずに、すこしずつ普通の生活に戻していくために、すこしずつ外出もし始めて、毎日一人でネタを作って自分とばかり喋っていたので、他の落語家さんを招いてラジオ番組風の動画を収録してアップしていました。何もしないというのがなかなかできなくなってしまっているようです。
75日間新作落語を作った結果、寝てた方がよかったという自分なりの結論に達したように他の上方落語家たちも仕事がなくなり外に出ない間、いろんな発信方法を考え実践し、それぞれに何かをつかんだようだ。
ある者はメシを食う様子を配信し、あるものはウーバーイーツの配達に挑戦し、ある者は庭いじり、またある者は電話での落語や毎日一時間半喋りつづける配信に挑戦した。
そして、みんなそれぞれの到達経路を経て、生で落語を披露しお客様に喜んでもらうことは、他に代わりがきかないことなんだということに気が付いたようである。
僕たちはこのあとはもうウイルス任せなんだろうか。感染が増えれば配信をして、少なくなれば席を減らして公演をし、また増えたら配信を。
抜本的には生活を変えることもないまま、ウイルスに翻弄され続けるんだろうか。
僕がこの期間嬉しかったことは、金になろうがならまいが、表現が洗練されていようがいまいが、上方落語家が動いた(物理的には動かずに)ということだ。
ずっと金にならん、いらんことをしてきた人間としてはみんなが無駄なことをしてるのがすごく嬉しかった。このまま、またヌルっと元の落語界に戻るのはもったいなさすぎると思う。
まあ人のことはどうでもいいか。自分がどうするかだが、野外での落語にこだわってやってみるのはどうだろう。
外なので、ソーシャルディスタンスはとれるし、もちろん換気はバッチリである。
されにはお客様に移動を強いることもなく、自分からみなさんの元にうかがうことも出来る。
よし、決めた。そうしよう。
そういえば、僕はリヤカーでの移動式高座を昨年数十万かけて制作し、別府の知人の方の家に置きっぱなしになっているのだった。これからの人生はこれを使って活動していこう。そう心に誓った。
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