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1月22日、スクランブル交差点
2020年1月22日、わたしは渋谷に居た。詳細は割愛するけれど上司と一緒に外回りをしている最中で、スクランブル交差点付近を何度か行き来していた。とてもとても寒い日だった。
その日は新しいアイドルがCDデビューする日で、日本中にたくさん広告が掲出されていた。もちろん私が訪れていた渋谷も例外ではなく、駅構内のボードや屋外ビジョン、CDショップの装飾など街の至るところに数えきれないほどの"彼ら"がい
オタク、現場を失った春の感情
とてもとても楽しみにしていたライブが中止になった。勿論ギリギリまで検討した上で現時点での最善策を選んだ結果ということは重々理解しているし、この判断に対して反論は一切ない。ただ、やっぱりすごく寂しくてなんだか毎日に力が入らなくなってしまったことも事実で。たぶん私のような人間が今の世界には溢れているんだろうなあと思う。
中止が決まった当初、「悲しい」「寂しい」「残念だ」と叫ぶことは応援している存在
神様の自信作ではなくとも
キレイとかカワイイとかカッコイイとか、美醜の評価基準は個人の価値観や文化圏や時代によって大きく変わるものなんだろうけれど。いつもひとつだけ、素敵な人に出会った時に感じることがある。ああこの人はきっと神様が丁寧につくったんだろうなあ、と。だってどう考えてもわたしを作るのと同じ時間と労力でこんな美しい造形や深い思考を授けることができるはずがない。きっと神様がめちゃくちゃ気合入れて作ったんだろう。そんな
もっとみるアイドルを応援すること
アイドルファンはふたつに分かれる、
最近そんな気がしている。
お金を払って、試合に参戦するためのコントローラーを握っているひと。
お金を払って、芸術を鑑賞するための座席を確保しているひと。
コントローラーを握るひとにとって、同じユニットのファンはみな同じ闘いに挑むプレイヤー同士。だからこそファンなのにゲームに非協力的なひとを見つけると違和感を覚えたりもする。「あまり声を出さない」「お金を出
横アリの空は何色か〜ジャニオタが万年筆のインクをつくった話〜
アイドルのライブ公演中のあの空気って、何色だと思いますか。照明とスモークとペンライトと銀テープと夢と刹那が全部混ざったみたいなあの色。青とピンクと紫が溶けたあの色が好きなんですよ。うちわとペンラを握りしめながらいつも「ああ、なんて素敵な色なんだろう!」って何度だって感動する。ということで、行ってきました。
inkstand by kakimori
http://inkstand.jp
好きな色
指輪をつくったはなし
数年前、祖母が亡くなりました。
無口で、厳しくて、怖いひとでした。
よく晴れた日の真昼でもシンとしているような
わたしの知る限りこの世で最も静かなお屋敷の
そのいちばん奥にある小さな小さな部屋で
一日のほとんどを過ごしているようなそんなひとでした。
祖母の死後、わずかな生の気配さえなくなってしまったただただぽっかりと大きな空白で
かたちばかりの遺品整理をしているとひとつ、またひとつと、あるもの