記事一覧
25歳のときと同じ高さのヒールを履いている絶望
結婚して母になったり独立してフリーランスになったりした友人たちがぺたんこのバレエシューズやスニーカーへといつのまにか履き替えていたことに気付き、ふと悲しくなる瞬間がある。同じ時期に学生を卒業し同じ一歩を踏み出したはずなのに、私だけがまだあの頃と同じ靴を履いたまま今もあの日の道を歩き続けている。25歳の頃も、今も、たぶん明日も、私の靴は大して変わらない。
もちろん何歳であっても、ハイヒールが
1月22日、スクランブル交差点
2020年1月22日、わたしは渋谷に居た。詳細は割愛するけれど上司と一緒に外回りをしている最中で、スクランブル交差点付近を何度か行き来していた。とてもとても寒い日だった。
その日は新しいアイドルがCDデビューする日で、日本中にたくさん広告が掲出されていた。もちろん私が訪れていた渋谷も例外ではなく、駅構内のボードや屋外ビジョン、CDショップの装飾など街の至るところに数えきれないほどの"彼ら"がい
オタク、現場を失った春の感情
とてもとても楽しみにしていたライブが中止になった。勿論ギリギリまで検討した上で現時点での最善策を選んだ結果ということは重々理解しているし、この判断に対して反論は一切ない。ただ、やっぱりすごく寂しくてなんだか毎日に力が入らなくなってしまったことも事実で。たぶん私のような人間が今の世界には溢れているんだろうなあと思う。
中止が決まった当初、「悲しい」「寂しい」「残念だ」と叫ぶことは応援している存在
在宅勤務日記(5日目)
一生捨てられないと思っていた指輪を捨てた。
あんなに重かったはずの3gもゴミ袋に投げ入れてしまえばもうそこに在るのか無いのかすら分からない程に軽くて。もっと早く気付けば良かったな。手元に残った指輪はおばあちゃんの遺品で作ったこのひとつだけ。(https://note.com/neon923/n/n43c2388e747b)
でもしばらくはきっと、それでいい。
そして、この際だからと服
まだ満開ではない桜をこんなにも眺めたのは多分今年が初めて。日常を疑う、生活に目を凝らす春。
神様の自信作ではなくとも
キレイとかカワイイとかカッコイイとか、美醜の評価基準は個人の価値観や文化圏や時代によって大きく変わるものなんだろうけれど。いつもひとつだけ、素敵な人に出会った時に感じることがある。ああこの人はきっと神様が丁寧につくったんだろうなあ、と。だってどう考えてもわたしを作るのと同じ時間と労力でこんな美しい造形や深い思考を授けることができるはずがない。きっと神様がめちゃくちゃ気合入れて作ったんだろう。そんな
もっとみる置き忘れた爆弾はいつかふいに爆発する
わたしの毎日には置き忘れてきた爆弾がそれはもう死ぬほどある。端的に言うと「なんとなく放置してしまったミス」「後回しにしたまま時期を逃した事務処理」「自己流でなんとかなっている知識」の類である。
もちろん本当にヤバヤバのヤバいミスをやらかしたときはその場で速攻大爆発する。つまり置き忘れた爆弾にはならない。後処理には多大な心労と時間がかかるけれど、逆に言ってしまえばもうそれを片付けるまで永遠に前に進め