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組織市民行動って何?

ネオハルのホトトギスだハル。

今日はネオハルで評価している「組織市民行動」について解説するハル。

いきなりだけど下の図を見てほしいハル。

職務概念と組織の編成
(出典:「日本企業の国際人事管理」石田英夫に加筆)

この画像では、個人がやると決まっていることを白、境界的・相互依存となっている領域を青で表しているハル。

見ての通り、欧米では責任が曖昧な境界領域が少なく、個人の職務をピラミッド型に積み上げたものになっていて、日本は白い領域が少ないハルね。つまり、この曖昧な領域を実際は誰が担当するかは融通無碍に決められるということ。

この違いが出ている要因は、雇用制度の違いが大きいハル。

欧米では、最近日本でも名前を聞くことが増えてきた「ジョブ型雇用」が一般的なんだハル。「ジョブ型雇用」は、職務記述書という「雇用されたらやらなければならないこと」を基に雇用契約を結んだ上で各自が仕事を遂行し、それが積みあがって組織になっているんだハル。

対して日本では「メンバーシップ型雇用」が一般的で、入社してから会社で教育して、いろんな業務を行って成長していくという終身雇用制度に基づいた習慣がまだまだ根強いハルね。

この辺の良し悪しは今回は置いておくけど、このような日本の習慣下では、従業員は上下左右に気配りしながら仕事をし、必要に応じ相互補完的行動をとることが求められるハル。いわゆる「空気を読んで行動する」ということハルね。

この空気を読んで行う相互補完的な行動が上の図の青い部分にあたり、「組織市民行動」と呼ばれているハル。日本、特にジョブ型雇用への移行が難しい中小企業では多く行われているんだハル。

この「組織市民行動」は、こんな特徴を持つハル。

  • 行ったことに対し、はっきり褒賞される訳でも、行わなかったことに対し罰せられることもない

  • 従業員の職務規定には含まれない

  • 従業員の行動の一つとして行うよう訓練されていないもの

例えばオフィス内でゴミが落ちていたらゴミ箱に入れる、それも組織市民行動の一つハル。

…まあゴミが落ちてたら捨てるのはさすがの欧米でもやるかもハルね。

でも、ゴミを拾って捨てるという行為に対して、「よくやった!ありがとう!!」と褒められることはそうないハル。逆にゴミを拾わなかったからと言って減給されることもないハル。

ゴミを拾って捨ててくれる人は会社をきれいに保ちたいと考えている素晴らしい人材のはずなんだけど、誰か一人や少人数に偏っていたら、なんで自分ばかりがやっているんだろうという気持ちになるんじゃないかな?

誰かにありがとうと言われたくてやっているわけじゃないけど、自分ばっかりやっているという不公平さを感じやすいのも組織市民行動の特徴だハル。

そこで、ネオハルでは、このような組織市民行動をしている人を見つけ出して感謝を送る、そんな仕組みを作っているんだハル。

今はβ版でだれでも会員登録なし、無料で試せるから、まずはやってみてほしいハル。

今後も離職防止、リテンションマネジメントなどの情報を発信していくから、NoteのフォローやSNSのフォローをしてもらえたらうれしいハル。


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