BUMP OF CHICKENと私

たしか中学生の時、「カルマ」が音楽好きの間で流行っていた。
子供の頃からミーハーだった私は、そこからBUMP OF CHICKENに興味を持ち、聴き始めたのだった。

そこからかれこれ17年……？！
人生の半分以上をBUMPの音楽と一緒に過ごしてきたことになる。

高校生の頃はアルバムをiPod miniに入れて夢中になって聴いていたし、ノートに歌詞を書き出して覚えたりしていた。
受験期間中は「ゼロ」をたくさん聴いて、受験が終わったらFF零式をやるぞ！と楽しみにしていた。

大学生になって初めてライブにも行った。
幕張メッセのオールスタンディング。
購入したグッズや荷物をどこに預けたらいいかわからず、大荷物を抱えて友達とも逸れてもみくちゃになって、ライブとはなんて大変なものなんだ……と思った記憶。

大学生のころは、他のバンドや歌手の曲なんかもよく聴くようになって、BUMPの存在感は相対的に薄れていったように思う。そもそも音楽を常に聴くタイプではなかった(どちらかといえば通学中や暇な時間は読書に充てていた)ため、聴く回数はぐんと減った。

そこからのBUMPとの付き合いは付かず離れず……といった具合で、大ファンです！！！と自信を持っていうのは憚られる。
新曲もそんなに聴かないし、曲とタイトルが一致しないし、アルバムを購入してもiPhoneに取り込まないときもある(サブスクで聴けるから)。

アルバムも、友達がライブに誘ってくれるので、その応募のために購入しているくらいだ。

そんな具合だが、でも、ふとした瞬間、何度もBUMPの曲に救われることがある。

研究がうまくいかないときに、「beautiful glider」の歌詞
いつだってそうやって頑張って考えて探してきたじゃないか
が突然刺さって報われた気持ちになったり、

恋愛に悩んだ時、「strawberry」の
分かり合いたいだとか痛みを分かち合いたいだとか  大それた願い事が叶ってほしいわけじゃない
ただ沈黙の間を吹き抜けた風に また一緒に気付けたらなって

に、愛の形を提示してもらったり……

それもこれも全て「メロディフラッグ」で歌われている通り、各々が必要なタイミングで、必要な曲が届くように彼らはずっと発信を続けてくれているように思う。

つまり、何が言いたいかというと、BUMPにずーっと熱中して常に新譜を追うような応援の仕方じゃなくても、いいんじゃない？と自分含め全国のリスナーに伝えたいと思った。

同時に、「昔の曲しか知らないな〜最近主題歌とかいっぱいやってるよね〜」と他人事になっている方へ、

新めの曲でも昔の曲でもなんでもいいから、たまに思い出して聴いてみてほしいな。
今この歳になったからぐっと刺さる、沁みる曲がたくさんあると思う。
今が出会うタイミングで、これは私のために書かれた曲だ……と思わせる力がある。

今回のドームツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous」では、改めて彼らの音楽の真っ直ぐさと、巧みさに惚れ惚れした。

藤くんのどストレートな「愛してるぜ」に、私(たち)のことを1番愛してるのはこの男なのでは？？と思えた。

この機に改めてアルバムIrisの収録曲たちをいっぱい聴いたし、これまでの曲も聴き直して、
今までタイトルも一致してなかったような聴き流していた曲たちが一気に色づいた感覚があった。
またいくつかのBUMPの曲を受け取れたんだな。

また数年後、他の曲と出会って、胸に届く時が来るまで、この曲たちに支えてもらおう。

ずっと4人で音楽を続けてくれてありがとう！！！