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#詩18 『忘れたくないのに』

たしかにいたんです
朝のように澄んだ空気の中で
何かを頑張っていた
暗く美しい灰色の無機物の中で
何かを頑張っていた

目が覚めた途端に
熟睡の充足感と引き換えに
疲れを知らない大冒険は
有無を言わさず遠ざかる

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