サッカー指導歴8ヶ月目の大学生 #12

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対象:2〜3年生

テーマ:プレーキャンセル
TR内容:テクニック・個人戦術
フェーズ:攻撃
テクニック:運ぶドリブル・突破ドリブル・キープドリブル


◎W-UP(20分)
ドリブルドリル
①片足アウトイン 
②両足アウトイン
③両足アウトソール
④キャンセル

[key]
・ボールを「蹴る」ではなく軸足で「押し出す」
・ボールを常に自分の身体の中心に置く

[意図]
・ドリブルの型を作る


◎TR①
ボールなしキャンセル(10分)
・①からスタート
・攻撃側は黄緑マーカーまで守備側を駆け抜けたら勝ち
・守備側は黄緑マーカーまで攻撃側について行ったら勝ち
・②で必ず一度止まる

[key]
・相手の状態をよく見る
・相手の足を揃える
・②で止まった時の判断
→そのまま同方向or逆

[意図]
・キャンセルを体感覚で覚える

①1vs1縦(コーンゴール)(15分)
・サイドでの対峙の状態で待機列から攻撃側へのパスでスタート
・ドリブル通過で得点

[key]
・肩を地面に対して平行にする
・相手の状態をよく見る
・軸足ステップ

[意図]
型のキャンセルをできるようにする

②1vs1横(ゴールあり)(15分)
・パスリターンでスタート
・守備側はコーン間のみの移動

[key]
・キックフェイント
・常にシュートの意識を持つ
・力みすぎない

[意図]
リアルキャンセルをできるようにする

①、②を交互に


◎TR②(15分)
1vs1(ゴールあり)
・パスリターンでスタート
・攻撃側はシュート、守備側はドリブル通過

[key]
・リアルキャンセル
・型のキャンセル

[意図]
・常に相手の逆を取るプレーを選択する


◎ゲーム(20分)



今回は、前日までの試合内容の反省から、キャンセルフォームを習得してほしいとの思いから練習設計しました。

特に、TR①は、オーガナイズでキャンセルについて子どもたちが理解出来ていたので、その後の練習でもキャンセルのプレー現象が多く見られました。

小学生の試合を見ていると、いつも思うのが
①顔が下がっている
②相手の状態を見ていない
③相手と正対できていない
ことです。

まず、①はスキルの問題であると考えています。顔を上げてボールを操作できるようにする為には基礎練習が必要です。日常のボールタッチの時から意識的にボールから目を離し、自分の足の感覚でボールを操作できるようにしなければなりません。

次に、②は①ゆえの問題意識・判断の問題の2つに区別できると考えます。
①ゆえの問題とは、顔が下がっていることにより物理的に相手の状態を「見られない」ということです。
意識・判断の問題とは、「何のために相手の状態を見るのか」を理解できていないことに原因がある問題のことです。

そして、③は身体の使い方の問題であると考えています。
僕自身、中学生までしか選手はしていませんでしたが、当時はYouTubeで有名選手のプレー分析の動画を見て、自分なりに色々と勉強していました。
そこで、「身体の使い方」をかなり習得しましたが、個人的に重要な意識だと思うのは、身体の後ろに大きな板を背負っている感覚で身体の向きを考える、つまり「身体の面を作る」ことです。
これは、攻撃であれ守備であれ重要な意識だと思います。特に今回の練習ではキャンセルフォームについて扱いましたが、キャンセルをする為には常に正対していなければ守備側に簡単に身体を寄せられてしまいます。

育成年代で大切なことは、指導者歴1年未満の僕が言うのも烏滸がましいですが、
①5W1Hでの思考力の育成
②身体の使い方の育成
③強靭な心体の育成
④主体性・社会性の育成
だと思います。

これらの育成を行なっていく為には、日常の練習メニューにどのように組み込んでいくのかが指導者に求められます。

僕自身も、更に勉強し、育成年代のトレーニング理論等を学び、少しでも効果的な練習となるよう自己研鑽に努めます。


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