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文フリでもらった人生のボーナス【文フリ京都9出店レポ】

こんにちは、フリーランスでデザインやイラストのお仕事をしてます、nenneです。
先週の日曜日、文学フリマ京都に出店いたしました。
ブースに足を運んでくださった皆様、ご購入くださった方々、本当に本当にありがとうございます!!!
わあわあと当日を過ごしているうちにあっという間に1日終わってしまいました。今回もほんっとうに楽しかった。このわあわあ、比喩ではなくほんとの話。というのは後で書くとして。
この凄まじい疲労感と満足感がまだ尾を引いてるうちに、当日のことを時系列で簡単に記録しておきます。



試行錯誤の設営


11時開始の10時会場入り。それより少し早めに東山駅に着いたつもりでしたが、駅からみやこめっせまで歩くとそれほど余裕がないようで焦る。時間的にも気持ち的にも。
当日の朝は気持ちいいほどの快晴。久しぶりの京都に降り立って、こんなに気持ちの良い場所だっただろうかと思う。平安神宮の大鳥居を抜けてみやこめっせに向かうと、なんだかわくわくが助長されて自然と歩みもどんどん早くなる。

そんな湧き立つような気持ちでみやこめっせに到着し、nenneとkehaiの片方、kehaiことせんみと合流する。東京からやってきたせんみは相変わらず完徹すっぴんで、何事もぎりぎりの性分のくせに手製本のこだわりがやめられない。良い加減にしとけと毎回思う。

今回我々のブースは柱のあるスペースの端っこ。

この場所

他のブースに比べて柱の隙間がある列。この配置が吉と出るか凶と出るか、その日になるまでわからず、というところでしたが、我らにとっては味方になってくれたように思います。

ブース1区画はそれほど広くなく、一人ならまだしも我々は二人でブースに入ることになるので、まず設営するために荷物を広げるだけで一苦労。5月に参加した東京会場の時は両サイドと後ろの方のご迷惑にならないように、イベント終了の時まで気を付けていた。
それが今回は柱側なのでゆったりとしていた。通り道としては想定していないであろう柱と机の隙間は基本的に人は通らないのだが、イベント中はほんの時々通り抜ける人がいた。それくらいの空間。
見本を立ち読みしてくれる方も多かったので、混雑のタイミングは空いた空間に避けてもらえたりした。おかげでたくさんの方に足を止めてもらえたのが幸運だった。

せんみと違って心配性なわたしはぶっつけ本番では不安なので事前に設置イメージを考えていた。机のサイズ、その上に置く本や名刺、POP、什器のサイズをしっかり測ってシミュレーションをしていた。
その通りに置いたのがこれ。

before

無事設置完了してよかったよかった。なんて最初は思っていたものの、引きで見るとなんだか見辛いことに気付く。情報量が多い。
「どれが本かわからん」とせんみが言うので笑った。その通りだった。
こっちでは?と微妙に配置換えしたのが、これ。

after

ごちゃつき感は大して変わらないが、真ん中にサンプルの什器を置いたので主役がすぐにわかるようになった。
什器はわたしが担当、POPはせんみが担当しているため、当日せーので物が全部揃うので、こればっかりは実際に並べてみないとわからない。
今回も満足いくブース作りができたのでした。


イベントスタート 〜東京との違い〜

今回も拍手と共にイベントが始まる。
東京会場の時は明らかに始まったぞ、と言う感じで一気に会場が人で埋まったイメージだったが、京都の場合は、あれ?これってもうオープンしてる?となるくらいのんびりスタートだった。

そして東京はスタートダッシュが凄まじく、開始2時間で売上の半分以上を叩き出したのが印象的だった。これ最後まで在庫持つのかな?と心配したものの、後半は穏やかにぽつぽつと売れていく程度で、ちょっと拍子抜けした。購買意欲の高い熱心な人がオープンと同時に入ることを考えると当然の流れだと思っていた。
が、京都会場はまた違った。これが不思議とずっと継続的に売れてゆく。東京のようなスタートダッシュはなかったため少し心配になったのは最初の1時間だけで、イベントの5時間もの間、コンスタントにお客さんに来ていただいていた。この違いには少し驚いた。いやだいぶびっくりだ。

結果東京の時より1.6倍も冊数が出た。売り上げにすると3倍近い。
正直京都は東京より売れないと思っていた。なんせ規模がやっぱり違う。最終的な来場者数も東京の半分ほど。にもかかわらず、どうしてこんなに手に取ってもらえたのだろう。

せんみの考察だと、京都という土地柄とわたしのイラストとの相性が良かったのでは、という。京都はオタク文化が強いイメージ。美大やギャラリーも多く、イラスト表紙の本は目に留まりやすかったのでは。

あとは今回新刊として出した『推しに狂った我々をこの本で殴って正気に戻してくれ』(通称:推殴本)の吸引力がすごかったのでは、というところ。先ほども触れた京都とオタク文化という相性の良さが要因のひとつとして考えられる。実際6冊出した本の中で、推殴本が一番の売り上げを見せた。

あとは個人的にやっぱりブースの配置も良かったのでは?と思っている。柱の横のスペースがあったために、多いと3組ほどの方に同時に立ち読みをしてもらえた。いかに足を止めてもらえるか、というのも文フリでは大きい。ブース位置は運でしかないが、次回もどうか端っこを、、、とこっそり願っている。

表紙を特色の蛍光ピンクにしたのも目立っててよかったのかも〜〜!

推しトークをしてくれた皆様ありがとう!!

東京会場との違いは、今回の方が圧倒的にたくさんお客さんとお話しできたということ!ブースに立ち寄ってくださった方には簡単に本の説明をするので、こちら側が喋る方が多くなる。
しかし今回我々のブースには推殴本がある!これに興味を持って試し読みをしてくださる方は、同じく推し活をしている方が多いのだ。

少し気になった様子で試し読みの推殴本に手を伸ばしてくださった方に、「この本はわたしたち二人が推しについて狂ったように書いてる本なんです」とまず控えめに説明すると、にやっと笑ってもらえる。心のドアをもう少しノックするように、「推し、、いますか?」と聞いてみると、みんな同じような笑顔を見せてくれるのだ。完全に見覚えがある。推しを思い浮かべた我々と全く同じ顔だ。
そこからは完全に推しトーク。推し活をする方の話は本当に楽しい。他界隈でも楽しい。むしろ知れて嬉しい。もっと教えてほしい。

オタクってなんて幸せなんでしょうね。誰かを推す尊さを知ってるので、お話を聞くだけで昂ってしまう。(お近くのブースの方にはうるさくしてしまい本当に申し訳ない気持ちです、、、!)

途中でわたしの現推しの特撮作品推しの方がいらっしゃって、あまりにピンポイントで奇跡的な出会いにぐわわと気持ちが盛り上がってしまいました。
せんみも今推してる韓国ミュージカルを好きな方が来てくださって、なんと出店者として本も出しているということもわかり、推殴本のおかげでお互い嬉しい出会いがありました。

今回ブースに来てくださったたくさんの方とお話しできて、推しの話を聞かせてくれて、それが本当に幸せでした。
推し活する皆様全員に幸あれ!


次の日も文フリは続く

文フリのすごく嬉しいところは、「#文学フリマで買った本」というタグでSNSに購入品をあげる文化があること。
帰宅後から翌日も、何度もこのタグをSNSで検索していました。
当日ブースに来てくださるだけでなく、本まで買ってくださって、それをSNSで紹介してくださる???どんなご褒美でしょうか。
ありがとうございますでは言い足りない気持ち。あまりに贅沢すぎて身に余る幸せ。
自分たちの本を見つけてはお礼をリプしていたのですが、ふとメンションもしてないのにメッセージ来るの怖くない、、?と思い直して、感謝の念を指先に込めていいねだけに留めたりもしました。
(ちなみにわたしはなんぼでもメッセージもらったら嬉しいタイプです。うきうきでお返事しますのでぜひ。)

わたしが「#文学フリマで買った本」


そしてなんと「#文学フリマで買った本」タグで推殴本の写真を見つけてくださって、通販のお問い合わせをしてくださった方もいらっしゃいました!なんて嬉しすぎる!
買ってくださった方が宣伝までしてくださる、、、神様でしょうか、、、
通販は現在準備中です。準備が整いましたらXとInstagramでお知らせさせていただきますね。

▼▼追記(2025/1/24)▼▼
通販スタートしました!
こちらからご購入いただけます。
少しでも気になってくださった方、よかったらどうぞ◎



我々の本づくりもまだまだ続く

実は本が届いてから文フリの日まで一度も本を読み返せていませんでした。作る時はあんなに笑って楽しく書いたのに、イベントでこれを受け入れてもらえるのか、今読んでやっぱり面白くないと思ったらどうしよう、と心配になって。(あと誤字が見つかるのも怖かったし…)
でもいざ蓋を開けてみると、こんなに受け入れてもらえるの?!とびっくり。これは前回の東京会場の時も同じでしたが。

文フリの翌朝にやっと落ち着いて本を開いて、ふふっと毎回同じところで笑って、せんみにLINEしたら、せんみも文フリ後の夜に読んだんですって。
おもろかった、我ら自分らの本好きすぎ、やっぱり我々の本最高よな、めっちゃおもろい本作ったな、なんて自画自賛の嵐。(すいません)
そもそもわたしたちの活動源って、自分たちのために本を作ること。東京の時に作ったヤマダ本然り、大好きな人に大好きを伝えたい、この思いを昇華したい、そんな気持ちで作ってる。だから自分たちが一番面白い本に仕上がるのは必然なのです。
そんなわたしたちの本を「他の人が楽しんでるの、ボーナスすぎる」とせんみが言う。それな〜〜〜〜〜〜〜〜と心から唸ってしまった。
あまりにボーナスをもらいすぎてしまいました、わたしたち。あまりに幸せすぎる。幸せな人生だね、とせんみとLINEで締めくくる。

まだまだ自分たちのために作りたい本がある。生きてる限りネタが溢れてくる。
今年は文フリ以外のイベントにも出たいね、とせんみと話しているところです。またたくさんの幸せな出会いがありますように。
これからもnenneとkehaiをよろしくお願いいたします。

nenneとkehai ▶︎ @nenne_to_kehai

文フリ帰りの浮かれたせんみ


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nenne|デザインとイラストの人
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