マガジンのカバー画像

「音楽・アート・写真」関連のレビュー

279
「音楽」「アート」「写真」などのレビューを紹介します。
運営しているクリエイター

#映画批評

峰不二子のモデルになった女 : 映画『あの胸にもういちど』主演 マリアンヌ・フェイ…

映画評:ジャック・カーディフ監督『あの胸にもういちど』(1968年、イギリス・フランス合作)…

年間読書人
11日前
28

アニエス・ヴァルダ監督 『幸福』 : 「真の幸福」などあるのか?

映画評:アニエス・ヴァルダ監督『幸福』(1965年・フランス映画) 映画が始まった途端に、そ…

年間読書人
3週間前
21

追悼 デイヴィッド・リンチ : ぬり絵の外の暗い世界=『デイヴィッド・リンチ:アー…

映画評:ジョン・グエン、リック・バーンズ、オリヴィア・ネールガード=ホルム監督『デイヴィ…

年間読書人
4週間前
22

ジョージ・スティーヴンス監督 『スイング・タイム(有頂天時代)』 : 優美なるダン…

映画評:ジョージ・スティーヴンス監督『スイング・タイム(有頂天時代)』(1936年・アメリカ…

年間読書人
2か月前
20

ピーター・ボグダノヴィッチ監督 『ペーパー・ムーン』 : 完璧なラストシーン

映画評:ピーター・ボグダノヴィッチ監督『ペーパー・ムーン』(1973年・アメリカ映画) 私好…

年間読書人
2か月前
20

オーソン・ウェルズ監督 『審判』 : ウェルズとカフカのミスマッチ

映画評:オーソン・ウェルズ監督『審判』(1963年・フランス映画) その「シャープで幾何学的…

年間読書人
3か月前
15

北村紗衣の「そっくりさん」案件 : 『映画秘宝』DM事件を検討する。

「武蔵大学の教授」で「映画評論家」である北村紗衣の周辺を洗っていたところ(というのは、刑事ドラマ的な言い回し)、「Wikipedia」の「映画秘宝」の項目に、興味深い記述を見つけた。 『映画秘宝』とは、個性派映画雑誌のことで、私もその存在は知っていたが、いささか「おチャラけた」その感じが私の好みではなかったので、読んだことはなかった。と言うか、興味がなかった。 やはり、私の好みは「硬派」で、真正面からガンガンいく方が、歯応えがあって面白い。まあ、そういう批評というのは、どん

キャスリン・ストック 『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要…

書評:キャスリン・ストック『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要か』…

年間読書人
3か月前
22

竹村和子 『フェミニズム』 : 真の「フェミニズム」を知るべし。

書評:竹村和子『フェミニズム』(岩波現代文庫) 「フェミニズム」という言葉だけなら、「誰…

年間読書人
4か月前
31

フランソワ・トリュフォー監督 『突然炎のごとく』 : 「恋愛もの」に見せかけた「男…

映画評:フランソワ・トリュフォー監督『突然炎のごとく』(1962年・フランス映画) 「ヌーヴ…

年間読書人
4か月前
19

ジャン=リュック・ゴダール監督 『恋人のいる時間』 : 女がわからない。

映画評:ジャン=リュック・ゴダール監督『恋人のいる時間』(1964年・フランス映画) ひさし…

年間読書人
4か月前
18

北村紗衣 『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』 : 「北村紗衣はダース・ベイダー…

書評:北村紗衣『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門』(…

年間読書人
4か月前
34

「表象文化論」とは何か? : 蓮實重彦、松浦寿輝、、、北村紗衣…

「表象文化論」という言葉を、ご存知だろうか。 若い人なら知っているかもしれないが、高齢者…

年間読書人
5か月前
35

イングマール・ベルイマン監督 『第七の封印』 : 難解ではない。人間を描いただけである。

映画評:イングマール・ベルイマン監督『第七の封印』(1957年・スウェーデン映画) ベルイマンが「難解な作風の映画作家」だという印象だけは、私にもあった。そのような風聞を何度も耳にしていたからであろう。 私の場合、本作がベルイマン・デビューとなるわけなのだが、ベルイマンの「難解」というイメージの一端を担ったのが、他ならない本作『第七の封印』なのである。 私としては、ベルイマンを初めて見るのであれば、どうせなら、 (1)ベルイマンらしく「難解な作品」。 (2)代表作のなか