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「音楽・アート・写真」関連のレビュー

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「音楽」「アート」「写真」などのレビューを紹介します。
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#読書感想文

キャスリン・ストック 『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要…

書評:キャスリン・ストック『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要か』…

年間読書人
2週間前
21

浅野マサオ 『東京某家』 : 「絵を見る」のではなく「空気を読む」。

書評:浅野マサオ『東京某家』(クリエイティブASN・1998年) 「古い家」の写真集である。 …

年間読書人
1か月前
10

ネルノダイスキ 『ひょうひょう』 : 二次元オブジェの異様な世界

書評:ネルノダイスキ『ひょうひょう』(アタシ社) なんと評したら良いものか、なかなか悩ま…

年間読書人
1か月前
16

竹村和子 『フェミニズム』 : 真の「フェミニズム」を知るべし。

書評:竹村和子『フェミニズム』(岩波現代文庫) 「フェミニズム」という言葉だけなら、「誰…

年間読書人
1か月前
30

北村紗衣 『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』 : 「北村紗衣はダース・ベイダー…

書評:北村紗衣『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門』(…

年間読書人
2か月前
33

スーザン・ソンタグ 『ラディカルな意志のスタイルズ』 : 徹底的なものが面白い

書評:スーザン・ソンタグ『ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]』(河出書房新社) 1974…

年間読書人
3か月前
20

大谷弘 『道徳的に考えるとはどういうことか』 : 文学的には 「普通」はそう考える。

書評:大谷弘『道徳的に考えるとはどういうことか』(ちくま新書) 本書がどういう内容の本かというと、それはまさにタイトルどおりで、「道徳的に考えるとはどういうことか」ということを、現実に即して考えようとしたものである。 つまり、どこかに「道徳」という規範的な「正解」のようなものがあって、それに沿って(規則的に)考えるのが「道徳的に考える」ということなのではない、「そんな単純なことではない」し「そんなことで済まされるほど薄っぺらい話(問題)ではない」というようなことを、哲学研

吉田健一 「饗宴」ほか 「日本幻想文学集成16」 : 朗らかで自由で頑固だった、 酒好…

富士川義之編『日本幻想文学集成16 吉田健一 饗宴』(国書刊行会) 吉田健一を初めて読んだ…

年間読書人
3か月前
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植草甚一 『映画はどんどん新しくなってゆく』 : 世論もどんどん変わってゆく

書評:植草甚一『映画はどんどん新しくなってゆく』(植草甚一スクラップ・ブック16、晶文社)…

年間読書人
4か月前
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藤本タツキ 短編集 『17−21』 『22−26』 : 作家自身のキャラクターのユニークさ

書評:藤本タツキ短編集『17−21』『22−26』(ジャンプコミックス・集英社) 「書評」として…

年間読書人
4か月前
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アンドレ・バザン 『映画とは何か』 : 「映画のリアル」とは何か。

書評:アンドレ・バザン『映画とは何か』(岩波文庫・全二巻) アンドレ・バザンは、フランス…

年間読書人
4か月前
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ジェイムズ・モナコ 『映画の教科書 どのように映画を読むか』 : モノリスに触れよ

書評:ジェイムズ・モナコ『映画の教科書 どのように映画を読むか』(フィルム・アート社) …

年間読書人
4か月前
8

山田宏一 『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』 : 妬み嫉みのゴダール論

映画評:山田宏一『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』(ワイズ出版) のっけからカマすよ…

年間読書人
4か月前
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川野芽生 『人形歌集 羽あるいは骨』 : 生と死と

書評:川野芽生『人形歌集  羽あるいは骨』(ステュディオ・パラボリカ) 本書は、と言うか、この場合は、本歌集は、と言うべきなのだろうか。なにしろ、詩歌オンチを自認している者としては、日頃、歌集などというものは手に取らないので、通常の場合にどう表記されるのか、それもよく知らない。 そもそも、短歌を「読む」という表現が適切なものなのかもわからない。詩歌を作る人は「詠む」とか「歌う」とかいうのかもしれない。なにしろ「短歌」というくらいだから、もとは「歌う」ものなのだろう。つまり、