マガジンのカバー画像

「音楽・アート・写真」関連のレビュー

279
「音楽」「アート」「写真」などのレビューを紹介します。
運営しているクリエイター

#読書感想

野﨑まど 『小説』 : 「小説」を読む意味とは?

書評:野﨑まど『小説』(講談社) 小説のタイトルが、そのものズバリ『小説』なのでは、いっ…

年間読書人
12日前
21

木澤佐登志 『終わるまではすべてが永遠 崩壊を巡るいくつかの欠片』 : その尊厳に…

書評:木澤佐登志『終わるまではすべてが永遠 崩壊を巡るいくつかの欠片』(青土社) この世…

年間読書人
2週間前
26

キャスリン・ストック 『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要…

書評:キャスリン・ストック『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要か』…

年間読書人
3か月前
22

浅野マサオ 『東京某家』 : 「絵を見る」のではなく「空気を読む」。

書評:浅野マサオ『東京某家』(クリエイティブASN・1998年) 「古い家」の写真集である。 …

年間読書人
4か月前
10

ネルノダイスキ 『ひょうひょう』 : 二次元オブジェの異様な世界

書評:ネルノダイスキ『ひょうひょう』(アタシ社) なんと評したら良いものか、なかなか悩ま…

年間読書人
4か月前
17

竹村和子 『フェミニズム』 : 真の「フェミニズム」を知るべし。

書評:竹村和子『フェミニズム』(岩波現代文庫) 「フェミニズム」という言葉だけなら、「誰…

年間読書人
4か月前
31

北村紗衣 『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』 : 「北村紗衣はダース・ベイダー」論

書評:北村紗衣『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門』(文藝春秋) 本稿は、北村紗衣の著作『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』(以下『お砂糖とスパイス』と略記)についてのレビューに続く、【武蔵大教授・北村紗衣の著作をを読む】シリーズの、レビュー第2弾である。 最初に断っておくが、北村紗衣が「凡庸なクズ批評家」であるという私の評価は、決して「私的感情」によるものではない一一というのは、上のレビューにお

スーザン・ソンタグ 『ラディカルな意志のスタイルズ』 : 徹底的なものが面白い

書評:スーザン・ソンタグ『ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]』(河出書房新社) 1974…

年間読書人
6か月前
24

大谷弘 『道徳的に考えるとはどういうことか』 : 文学的には 「普通」はそう考える。

書評:大谷弘『道徳的に考えるとはどういうことか』(ちくま新書) 本書がどういう内容の本か…

年間読書人
6か月前
18

吉田健一 「饗宴」ほか 「日本幻想文学集成16」 : 朗らかで自由で頑固だった、 酒好…

富士川義之編『日本幻想文学集成16 吉田健一 饗宴』(国書刊行会) 吉田健一を初めて読んだ…

年間読書人
6か月前
19

植草甚一 『映画はどんどん新しくなってゆく』 : 世論もどんどん変わってゆく

書評:植草甚一『映画はどんどん新しくなってゆく』(植草甚一スクラップ・ブック16、晶文社)…

年間読書人
6か月前
21

コマツシンヤ 『8月のソーダ水』 : 頭のなかに収められた「旅のアルバム」

書評:コマツシンヤ『8月のソーダ水』(太田出版) 私はコマツシンヤのファンである。だから…

年間読書人
7か月前
16

藤本タツキ 短編集 『17−21』 『22−26』 : 作家自身のキャラクターのユニークさ

書評:藤本タツキ短編集『17−21』『22−26』(ジャンプコミックス・集英社) 「書評」として…

年間読書人
7か月前
31

アンドレ・バザン 『映画とは何か』 : 「映画のリアル」とは何か。

書評:アンドレ・バザン『映画とは何か』(岩波文庫・全二巻) アンドレ・バザンは、フランスの映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』誌の創刊メンバーにして、同誌の創刊から40歳の若さで亡くなるまで編集長を務めた人である。 また、同誌には若い映画マニア(シネフィル)が集って映画批評に健筆をふるい、そこからジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォー、ジャック・リベット、エリック・ロメールといった人たちが次々と映画作家(映画監督)デビューしていき、それまでのフランス映画とは一線