インターネットの躍進
ユニコーン転職ラジオ第170回の感想です。
▼今日のユニコーン転職ラジオ
今日のユニコーン転職ラジオは電通が出している日本の広告費というデータについての話でした。VoicyのリンクからGoogleのデータスタジオで綺麗に整理されたダッシュボードが見れるようになっています。
その中身は2008年から2020年までの間にマスコミやインターネットとその他の媒体とで広告宣伝費がどのように推移してきたのかが見れます。その間の変化をグラフで見ることも出来てとても面白いです。
そして、2020年はインターネットの広告費がテレビを上回った歴史的な年でした。特に2017年〜2019年のインターネット広告費の成長は大きく、2020年にテレビの広告費が減少したことで順番が入れ替わりました。
▼BtoB領域におけるインターネットの躍進
インターネット広告費はBtoC領域の話になりますが、BtoB領域でも同様にインターネットは躍進しています。BtoB領域ではインターネット上でソフトウェアを提供するSaaS(Software as a Service)が成長しています。
以前も紹介しましたが、国内ERP(基幹業務システム)のシェアは2022年にSaaSがパッケージソフトウェアを上回ると予想されています。米国企業のレポートを見ていると、米国ではこの関係性は既に入れ替わっておりSaaSのほうがシェアが上回っています。私がパッケージソフトウェアの仕事からSaaSの仕事に転職しようと考えたのもこの影響が大きいです。
▼大手企業におけるERPのSaaS導入
とはいえ、大手企業でSaaSのERPが主流となるのはもう少し先だとは思います。会社の規模が大きいほど業務が複雑かつ独自の商習慣があるため、SaaSの機能だと全ての業務を網羅することが出来ないためです。パッケージソフトウェアでは標準機能でカバーしていない業務をカスタマイズして実装する傾向がありますが、SaaSではそうはいきません。
そういった背景から大手企業ではクラウドサーバーにホストしたパッケージソフトウェアがしばらくの間残り続けると予想します。日本で業務網羅性の高いSaaSが実現するまではもう少し時間がかかると思います。ただ、それも10年後には大きく状況が変わっているでしょう。
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