潰瘍性大腸炎雨のち曇り(5)入院患者さんの元気の秘密?
16年前に入院した時と違い今回の入院はコロナ過ということもあり、他の患者さんとはほとんどお話をしませんでした。
それでも入院をしていると他の患者さんたちのお話も聞こえてきます。
ある80代の方は乳がんで両乳房を切除する手術をしたのですが、私がおどろかされたのは術後の元気さです。さばさばとしており食事では「大ごちそうだ、メンチカツがおいしかった~、こうなると刺身が食べたいわね」とおっしゃり、まめに歩き同じ80代のほぼ寝たきりの患者さんを見舞うのです。
「カーブスはいつからいけますか?一か月後がいいか?」と看護師さんに質問をしていたのですが、聞けばもう10年以上もカーブスにかよっていらっしゃるのだとか。元気な秘密はこんなところにあるのかもしれません。
こんな風に前向きでおいしくごはんが食べられたら、きっと傷の治りも早いのではないかと思います。
またある80代の患者さんは直腸ガンの手術をされたのですが、ストーマ(人工肛門)になり泣いておりました。
十分に説明をうけて手術をされているはずですがやはり想像と現実では違っていたのかもしれません。もっともストーマは数か月だけのことだと看護師さんに励まされていました。
でもその患者さんは胃ガンもあるということでした。続けて胃ガンの手術も受けるつもりでいたようですが、保険で治療ができるのは一回の入院で一つの病気だけなのでそうです。だから退院してから外来をまた受診し、また入院の日を決めなくてはいけないのです。
16年前に消化器科内科に入院中の患者さんの中には他の科を予約して受診する方もいたのでこの話にはちょっと驚きました。
医療の法律も色々変わっていくので自分がその時にならないと分からないことだらけですね。
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