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みんな、「変わってる」って思われたい

最近会う男性たちとの会話の中で一度は出てくる言葉がある。

「僕って、変わっているらしくて、、、自分ではよくわからないけど」

「よく変わってるって言われるんだよね」

ほぼ初対面、もしくは親交が深くない場合に、男性たちが自己紹介がわりに使う枕詞なのかと思うほどよく聞く。

きっと、他者とは異なる個別性を示したいのだろうけど、人に「変わっている」と評されたことが、必ずしもあなたの評価を上げるわけではないよ、と伝えたい。

どうして変わっていると言われるのか。

そもそも、変わっているってなんだ。

思うに人から「変わっている」と言われる言葉には、「わたしの常識から外れているあなたのことは理解できません。理解できないから、ひとまず変わっていると言っておきましょう」といった意味が含意されているのではないだろうか。

もちろん、これは穿った見方でもあり、同時に一理あるとも思う。

言い換えれば、変わっている部分に興味を持たれているのではなく、本当はもっと語るべきあなたの魅力が「変わっている」の一言で片付けられてしまっているとも言える。

そして、自ら「変わっている」と称するとき、「変わっている自分に興味を持って欲しい」、「変わっているらしいから、少し変なことを言っても気にしないでくれ」といった下心なのか、予防線なのか、免罪符を求めているようにも思える。

これは逆に相手の興味を削ぐ行為に近いし、自ら魅力を半減させている。もっと知り合って、互いの共通点から違いまで語り合うことこそ、人と交流する醍醐味なのに。

だから、まずは自分を語るときに自ら「変わっている」と言うことはやめて、自分の魅力に気がついてもらえるようなコミュニケーションの取り方を楽しむのが良いのかもしれない。

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