春休みの宿題
仕事、自己の整合性が取れず苦しすぎるのに人前では明るく振る舞ってしまう自分に心が追いつかないので、溜まりまくった有給を使って長い春休みをもらうことにした。
春休み中にわたしと会う約束をしてくれたフレンズには感謝でいっぱいです。なるべくゆるゆる楽しく過ごすぞ〜!
もう一年もポッキリ心が折れたまま、何度修復を試みてもうまくいかず、些細なことで涙が溢れてばかりの毎日だった。新しい組織作りのアレコレによって与えられたポジションとは相性が悪く、ミッションも永遠に腹落ちしない。「じゃあてきとうに毎日過ごしてこ〜!」とサラッと受け流せるような性格でもないので、人生ハードモードだ。
どこの誰からも必要とされていないように感じるし、何の役にも立っていないという申し訳なさでいっぱいだし、なぜか居場所がないような思いで平日を過ごしているし、でも周りに人がいる場面では未だに「仕事?たのしいですよお〜」みたいなテンションでぜったいに明るく笑顔で軽やかに振る舞ってしまうし、一方で自分の中はいつにも増して空っぽで虚無で、時々後輩が何かを達成した場面に出くわすと泣きそうになってしまい(彼らの成長がここ最近では唯一心から嬉しく感じる瞬間だと思う)(同時に、自分にもたくさんのこういうキラキラした場面があったはずなのにどうしてこんなにも淀んで停滞しているんだろうという自責の念も湧き起こる)、上司たちがどんなに賞賛の言葉をくれても全部嘘に聞こえてしまい何もかも信用できず、試されることに怯え、背中を預けられる場所がないと不安がり、仲間が誰もいないような孤独感を抱えては耳に入る一言一句をネガティブに受け取ってしまう。もうほんとうにいやだ。コロナのためリモート優先でと言われているのが幸いして家に閉じこもっていたけど、コロナじゃなくたってできるだけ人に会いたくない。こんなボロボロの悲観的な状態で誰かと関わりたくない。人の輪に入ったらまたわたしは笑顔を取り繕い始めて(29年も極めた八方美人を舐めちゃいけない!)帰りの電車で一気に緊張の糸が解けたかと思いきや訳もなくオイオイ泣いたりする。
ほんとうは、周りの人たちはみんな優しく、わたしを頼ってくれる何人かの顔も思い浮かび、自分がひとりで心を閉ざしているだけなのもよくわかっている。でもどうしようもないくらい消耗と混乱を極めてしまった。もう疲れた。これ以上偽りの笑顔でいたら気が狂ってしまいそうだ。
秒速で決まった出向業務も、少しでも環境が変わるなら何かいい影響になるのではと藁にもすがる思いで引き受けた。異なる環境で発見したのは、キャパシティや能力的には困難な業務だっていくらでも捌いていけるけれど、それらを作業としてしか捉えられず、大志とか、好奇心とか、自分らしさの根源にあったものはどれだけ探しても全て枯渇してしまっているという虚しさだった。
誰かの役に立ちたい。ありがとうって言われたい。
しばらくちゃんと休んだら健康な心に戻れるのかなあ。一度信頼できないと思ってしまった人や場所に対して、再びロイヤリティを持つなんてことできるんだろうか。全く存在価値がないと絶望してしまった自分自身をもう一度認めてあげることなんて、本当にできるんだろうか。
転職サイトの登録は済ませた。気になる職種で保存しておいたものを友達に見せたら、笑顔で「いいじゃん!」と言われて少し元気が出た。でも、こういう勢いで仕事を変えたってうまく道が拓いていかないことも知ってる。自分とよく向き合って、これからのことをゆっくり考えようと思う。
2022.3.5