代替動画で読む:岡田暁生「CD&DVD51で語る西洋音楽史」(第34話〜45話)
(承前)
※記事内に貼っている演奏類は、楽団公式動画、著作権切れの録音、著名CDレーベルの公式アップロードなどに限っています。
※まだ著作権が生きている近現代の作曲者などの作品(本記事内で具体的に言えばストラヴィンスキーの曲、アニメ「鉄腕アトム」)については《日本国内の著名な企業・団体が公式で上げている動画のみ、例外として、紹介可とみなす》という暫定基準で運用することにしました。
当面は《工事中》です。
おいおい、動画を増やしたり、見た目をリファインする「かも」しれません。
第34話
39 グイ指揮/サン・カルロ劇場楽団『Verdi: Nabucco』(1949年の録音)
次の演奏か。
19世紀のトルコの管弦楽曲のCDの紹介
Euro-Ottomania (19th Century European & Ottoman Orchestral Music), Emre Aracı & Prague Symphony Orchestra (Brilliant Classics)
ブラジルの作曲家カルロス・ゴメス(Carlos Gomes)の代表作《グアラニー族》 "Il Guarany" の録音の紹介(主役の歌唱はプラシド・ドミンゴ)。
曲名の言及:
ヴェルディ「アイーダ」
ウェーバー「魔弾の射手」
ワーグナー「ニュルンベルクの名歌手」
ヴェルディ「ナブッコ」
スメタナ「わが祖国」
シベリウス「フィンランディア」
図版 「Viva Verdi」
Wikipedia イタリア語版の記事を参考までに(自動翻訳の機能などを使えば、それなりに読めるかと思います)。
第35話
40 クラウス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団『Richard Strauss: Salome』(1954年の録音)
次の演奏か。
曲名の言及:
ベルリオーズ「幻想交響曲」
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」
ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
ここはニジンスキーによる舞踊を念頭においた記述ではと。
ラヴェル《夜のガスパール》第三曲「スカルボ」
スクリャービンの晩年のピアノ曲
サロメの各種DVDについて(& 可能なら実際の観劇の勧め)
言及のある芸術家などの名(主に音楽家以外):
ゲーテ
(印象派の詩人)
ゴッホ
ゴーギャン
(印象派の展覧会)
ジョルジュ・サンド
(マリー・ダグー公爵夫人)
(金満家オットー・ヴェーゼンドンクの妻マティルデ)
ハンス・フォン・ビューローの妻コジマ
ワイルド
ダヌンツィオ
メーテルリンク
ゲオルゲ
ムンク
クリムト
図版
ワーグナー、コジマ、ハンス・フォン・ビューロー
次の記事内にあり(もっと良い画像も探せばあるかも。)
シュトゥック「サロメ」
上は Wikipedia ドイツ語版ですが、自動翻訳の機能などを使えば、それなりに読めるかと思います。
第36話
41 バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ほか『バーンスタイン マーラー交響曲全集』(DVD)
下は表記のものとは異なりますが、同じバーンスタインによるマーラーの交響曲「旧全集」(1960年〜67年の録音)。
(概要欄にトラックリストがあるので、そこから個別の曲の頭に直接飛べます。)
曲名の言及:
リヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」
リヒャルト・シュトラウス「英雄の生涯」
スクリャービン「交響曲第五番 プロメテ」
(この曲は欧米では「交響詩」と見るのが一般的なようです。マーラーの「大地の歌」についても似たような食い違いがあることは『LP300選』のほうで書きました。)
ブゾーニ「ピアノ協奏曲」(男声合唱を伴う)
(ビーチャム指揮による1948年のライブ録音とのこと。)
シェーンベルク「グレの歌」
(中国初演の動画とのこと。1/2)
(2/2)
マーラー「交響曲第八番」
マーラー「交響曲第九番」
※この回のお題は半分が「マンモス・オーケストラのスペクタクル性」。それで、ふと動画の「入り」の演出なんていうことが気に留まりました(私は映像演出の理論みたいなことには全く無知ですが)。
上にある動画で、マーラーの「第九交響曲」の入り(映像のつなぎ方)なんかは、いかにも「分かっている」人が作った感じ。
ほかの映像もそれなりに考えている感じだったり、あるいはシンプルにまとめてきていて、それはそれで悪くなかったりしますが(上海のものも含めて)。
しかし、日本の交響楽団の動画は……(上のものだけをあげつらう意図ではありません。『LP300選』で貼った動画でも明らかにそういう傾向が見られたので書くのです。それに、むしろこれはましな方)。なんとも「うるさい」までに情報を盛り込もうとする傾向が強いですね。
ただ、常日頃から「自助努力に励め」、「収益化を考えろ」などと言われ続け、いろいろ麻痺してきている(せざるをえない)のだろうということも、同情をもって察せはします。
こういう風にしないと、きっと「努力不足」と言われてしまうのでしょう。国民総「アフィリエイト気質」みたいなグロテスクさ、とでも申しましょうか。
(だからこそ「こんなのはやめるべき」という声を好楽家が口にすることも大切だと思うわけです。)
マーラーの交響曲演奏に関し、バルビローリ、クレンペラー、ジュリーニの演奏への高評価
図版:リヒャルト・シュトラウスとマンモス・オーケストラ(探し中)
第37話
42 グールド『シェーンベルク歌曲集』
関連の録音は、
2つの歌 op.1
4つの歌曲 op.2
6つの歌曲 op.3
8つの歌曲 op.6
2つのバラード op.12
2つの歌曲 op.14
「架空庭園の書」 op.15
3つの歌曲 op.48
2つの歌曲(遺作)
……のようです。
(世知辛い話ですみませんが、)今日でも著作権が生きている録音と、既に著作権切れの録音とがあるようです。
とりあえず、『LP300選』記事より以下の動画を再掲。
図版より「弦楽四重奏曲第2番」の第3、第4楽章への言及。 済
言及のある芸術家などの名(主に音楽家以外):
ココシュカ
シーレ
カンディンスキー
(未来派の詩)
図版 ゲルストル(1883〜1908)「笑い」
シェーンベルクの描いたマーラーの葬儀。次の記事内にあり。
カンディンスキーに宛てた謝辞つきのシェーンベルクのポートレート(探し中)
第38話
43 マルケヴィッチ指揮/日本フィルハーモニー管弦楽団『ストラヴィンスキー《春の祭典》』(DVD)
ストラヴィンスキーの作品名の記述:
《三大バレエ》
「火の鳥」(NHK交響楽団公式)
「ペトルーシュカ」(ある程度「済」)
「春の祭典」(ある程度「済」)
「花火」(ナクソス・ジャパン公式)
リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」への言及
「春の祭典」に関し、ブーレーズ、コリン・デイヴィス、デュトワ、モントゥーの演奏への高評価
図版:
春の祭典 初演
あまり良いページを見つけられていません。とりあえず次のページで。
次も関連写真のようで、但し書きなどを参考にすると、どうやら両方とも1913年の「The Sketch」という雑誌に載った写真かと(?)。
コクトー(Cocteau)(1889〜1963)の描いた、「春の祭典」をピアノで弾くストラヴィンスキーのスケッチ。
※『LP300選』の方にも書きましたが、ストラヴィンスキーの三大バレエ曲は、やはりバレエとして鑑賞しないと、その真価は分からないと思います(やはり「バレエ・リュス」的な上演で。なお、これは後づけですが「シェヘラザード」もバレエ・リュスの演目)。
第39話
44 シャイー指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団『ヒンデミット《室内音楽集 第1〜第7番》』
曲としては以下の動画にて(全部の曲の動画は見つけていませんが……)。
第1番 Op. 24, No. 1(再掲)
Kleine Kammermusik(小室内音楽) Op. 24, No. 2
第2番 Op. 36, No. 1
(パス)
第3番 Op. 36, No. 2
第4番 Op. 36, No. 3
(パス)
第5番 Op. 36, No. 4
第6番 Op. 46, No. 1
第7番 Op. 46, No. 2
(パス)
ルイジ・ルッソロ Luigi Russolo(1885〜1947)の「騒音音楽」実験について。騒音発生楽器イントナルモーリについての言及。
ルッソロや未来派に関連した興味深い動画2つ。
ルッソロ「大都市の目覚め」 "Risveglio di una città"
通常楽器用に編曲したバージョン(?)の演奏。
同曲を納めた古い録音(オーストリアのレーベルから出ていたCD "Futurism & DADA reviewed", SUB CD 012-19)の紹介
図版:同曲の楽譜
オネゲル「交響的運動第一番 パシフィック231」
もう一つ。自作自演盤。
チャップリン「モダン・タイムス」
※ネットで少し調べたのですが、チャップリンの映画の著作権については、日本ではまだ生きているという判決があったらしいです。
どうやら──チャップリン映画はほぼ個人で作ったもの(今で言う「自主制作映画」的な要素が強いということ?)なので、普通の映画とは分けて考える必要があるのだ……というような趣旨のよう(?)。
私は法律的なことにはまったく疎いので深入りは避けますが。正直「大いに納得」という感じではない……とのみ……。
ヒンデミット ピアノ組曲《1922年》
図版
ヒンデミットの描いた、カバのような犬(?)の絵。
オットー・ディクス(1891〜1965)「大都市」
(次のページはここで紹介して差し支えないものだと思います。)
第40話
45 マルケヴィッチ指揮/アンサンブル・ド・ ソリスト/ジャン・コクトー『ストラヴィンスキー《兵士の物語》』
(ある程度「済」)
言及のある芸術家などの名(表題のCDの出演者を含む)
ピカソ
ジャン・コクトー
ピーター・ユスティノフ
(映画「オリエント急行殺人事件」のエルキュール・ポワロ役も)
(彼の母方の叔父アレクサンドル・ベノワとストラヴィンスキーの舞台との関連)
ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」
コクトーによるギリシャ悲劇の翻案
ロシア・フォルマリズムの文学理論
図版:ピカソによるストラヴィンスキーの肖像
※第39話〜40話(室内音楽、兵士の物語)あたりの記述を読むに、どうも岡田先生はこういう感じの曲は苦手なご様子(?)。
私自身は吉田秀和『LP300選』における「兵士の物語」への評、
「これは今では、もう、なんともおもしろすぎるくらいおもしろい、軽い音楽にきこえてしまう。しかし、ここにみられる、極度のプリミティヴィズムと仕事の仕上げの良さの極度の洗練との奇蹟的な一致は、当時、彼のほかの誰からも生まれなかったものだ。」
……という見解の方がずっとしっくりきます。
第41話
46 ラサール弦楽四重奏団『シェーンベルク《弦楽三重奏曲》』
曲としては
『LP300選』の記事では、モーツァルトのところに(文中の記載に対応する形で、参考的に)貼った曲ですが。
こちらには、あえて別の動画を貼ってみます。
シェーンベルク「ナポレオン・ボナパルトへの頌歌」
シェーンベルク「ワルシャワの生き残り」済
シェーンベルク「モーゼとアロン」済
アドルノの言葉への言及
第42話
47 ソクーロフ&アラノーヴィチ監督のドキュメンタリー映画『ドミトリー・ショスタコーヴィチ ヴィオラ・ソナタ』(DVD)
【Документальный фильм
«Дмитрий Шостакович. Альтовая соната»
— Кинокомпания «Лендок» 1986 г.
Режиссёры: Семён Аранович и Александр Сокуров】
Wikipedia ロシア語版の記事を参考までに(自動翻訳の機能などを使えば、それなりに読めるかと思います)。
ティホン・フレンニコフ(Тихон Хренников)のピアノ協奏曲への言及。
(キーシンの録音についても言及。ディスコグラフィをざっと見た限りだと「ピアノ協奏曲第2番」の録音があります。)
言及のあるショスタコーヴィチの作品名など:
「森の歌」
「交響曲第一番」
『ショスタコーヴィチ:ジャズ音楽集』(シャイー指揮のCD)
バレエ音楽『黄金時代』(セレブリエール指揮のCD)
歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
「交響曲第五番」
「交響曲第九番」
「祖国の上に太陽は輝く」
「交響曲第七番」
(上記曲については、図版でも言及。トスカニーニ指揮、NBC交響楽団の演奏を全世界向けにラジオ放送する大掛かりなイベントの話も(1942年7月19日)。当該演奏の録音も市販あり。なお、それとは別に、レニングラード初演についても有名なエピソードあり。エリアスベルクが指揮。)
「交響曲第十二番」
言及のある芸術家などの名(主に音楽家以外):
メイエルホリド
(ロシア・フォルマリズムの文学理論)
ソロモン・ヴォルコフ編『ショスタコーヴィチの証言』(この本については、今日では「偽書」説が有力であることを申し添えます。ねむろT。)
アニメ「鉄腕アトム」第一話
※ショスタコーヴィチの第五交響曲がかかるのは、次の動画だと4分目あたりから(手塚プロダクション公式チャンネル)。
図版
1942年7月20日づけの雑誌『タイム』に載ったショスタコーヴィチの写真
(消防士姿。「衛兵」ではないはず。)
タイム誌は公式サイトで昔のバックナンバーが無料で読めるようです。
表紙
ショスタコーヴィチ関連の記事
«Music: Shostakovich & the Guns (See Cover)»
(誌面に即して言うと53ページ。デジタルデータのページ指定的には59ページ。)
また、次のページで、テキストとしても読めます(テキストだと容易に翻訳できるのがありがたいのです。なお、広告が出てきますが、しばらく待つと消えるようです)。
ARTS & ENTERTAINMENT のところからMusic: Shostakovich & the Guns (Music)
※上の誌面を見るに、図版の写真自体は「Time」誌では使われていないようです。
なお、次の記事の中に当該の写真があるように思ったのですが、見比べると微妙に角度が違うようです。同じ機会に撮った一連の写真のうちの別テイクなのでしょう。
7月27日づけの号にも続報が少し。
※ここでまたひどく極私的な感想を書きますが。
ショスタコーヴィチの交響曲第7番を聴く時は「戦時下のレニングラード」だとか、そういうイメージにあまり囚われない方が良いと思います。
私の考えでは、これは別に「そういう交響曲ではない」か、少なくとも「そういう交響曲として聴かなくてもよい」作品です。
これは、ロマン派の交響曲とか、あるいはチャイコフスキーの「悲愴」とかを聴く時と同じことで──曲は確かに何かを訴えかけてくるけれど、それを具体的な言葉で定義づけようなどとしないほうが良いです。まして「あぁ、ここは迫りくる戦火の描写だな」とか決め込みすぎない方が良いです(そう受け取って「も」良いでしょうが)。
私の見るところ、この曲の標題性はオネゲルの第3交響曲ほどもなく──強いていうなら、(ショスタコーヴィチの)第14番とか15番とかの交響曲を聴くのと同じような構えで接するぐらいが良い加減なのではないかと。
図版
ショスタコーヴィチの歌劇「鼻」
第43話
48 映画『カサブランカ』(DVD)
マイケル・カーティス監督/マックス・スタイナー音楽(1942年)
本作は著作権切れの映画。下の動画は日本語字幕つきですが、「しっかりした」字幕とは言いにくい感じです。
(Part 1)
(Part 2)
エーリッヒ・コルンゴルト 歌劇「死の都」
(上記作について、インガー・レヴァント演出のDVDの推薦)
映画「ロビンフッドの冒険」
(コルンゴルトの映画音楽が1938年のアカデミー作曲賞を受賞)
※(順序が逆になりますが)下の「キングコング」に同じ。
マックス・スタイナーが音楽を担当した映画:
映画「キングコング」(1933)
※少なくとも日本では著作権切れのはずだと思いますが(これも米国ではまた違うよう)。
ぱっと貼りやすい動画がなかったので、さしあたりパスです。
映画「風と共に去りぬ」(1939)
本作も既に著作権は切れています。
(Part 1)
(Part 2)
(Part 3)
ニーノ・ロータが音楽を担当した映画:
「山猫」(1963)
「ゴッド・ファーザー」(1972)
(ニーノ・ロータのピアノ協奏曲、オペラへの言及も。)
図版で言及:
セシル・B・デミルによる「カルメン」の無声映画(1915)
(図版はスチル?)
映画(音楽をつけた動画も見つかるのですが、音源の記載がなかったので、念のため無声の動画を貼っておきます。)
チャップリンの「カルメン」パロディ(1916)
リヒャルト・シュトラウス「薔薇の騎士」の無声映画
※キャプションには「1925年」とありますが、ネットで検索した限りでは1926年の映画(?)。
つぎのものはオーケストラ伴奏付き上映イベントのプロモーション動画のようです。
第44話
49 サランツェヴァ(ピアノ)/ヤブロンスキー指揮/ロシア・フィルハーモニー管弦楽団『大澤壽人《ピアノ協奏曲第3番 神風協奏曲》』
曲そのものではないですが。
ナクソス・ジャパン公式がちょうどこの曲の解説動画を上げています。
ナクソスのCDシリーズ『日本作曲家選輯』の紹介
言及のある芸術家などの名(主に音楽家以外):
白洲次郎
(図版で)片山杜秀
第45話
50 ポリーニ(ピアノ)『ショパン《練習曲集》』
表記のCDは1972年の録音のようで、著作権が生きています。
ただ、1960年のショパンコンクールのLPは問題なく貼れると思いますので、下に参考までに。
ポリーニとミシェル・ブロックのピアノ演奏。
この時の1位がポリーニ。一方、ミシェル・ブロックについても、なかなか興味深い(?)エピソードがあったらしいです(委細を省くと、一種の特別賞を受けたというような)。
トラックリストは、次のサイトのものとおそらく同じ(埋め込みができませんでしたので URL の形で)。前半がポリーニの演奏。後半がブロックの演奏するショパンのピアノ・ソナタ第2番。https://www.discogs.com/release/8919287-Maurizio-Pollini-Michel-Block-Internationaler-Chopin-Wettbewerb-Warschau-1960-International-Chopin-C
51 プレトニョフ指揮/ロシア・ナショナル管弦楽団『ベートーヴェン交響曲全集』
これも、表記の演奏ではありませんが。
プレトニョフの1990年、91年の演奏が公開されていますので、参考までに。
(旧ソ連時代のTV放送のアーカイブを公開している YouTube チャンネル。チャンネル名を日本語に訳すと「国家テレビ・ラジオ基金」ぐらいの意味。)
1990年。モーツァルトの交響曲第40番及び、ハイドンの交響曲第55番からアンダンテ。
1991年。ベートーヴェンの第1、第5交響曲。
ソ連崩壊直前の貴重な記録と思われます。
参考までに、プレトニョフの演奏はほかにも同チャンネルに見つかります(ピアニストとして登場する動画も含めて)。興味のある方は、以下の文字列をコピーして YouTube を検索されると良いかも。
「ГОСТЕЛЕРАДИОФОНД Плетнев」
※表記の全集を私は聴いていないのですが。
もし上の動画と感じが違っていた場合:
私のうすうすの感覚なのですが、ソ連崩壊時に20歳未満だった人の生活感覚は、日本で言う「太陽族」と似たものがあったのではと。そんなことを思うことがある、と、つぶやいておきます(プレトニョフの年齢はその理屈にも合いませんけれど……)。
「追記またはおわりに」のセクションで:
三輪眞弘《東の唄》の第四楽章「メモリー・オーバーフロー」への言及。
(関連でラヴェル「トッカータ」、「江差追分」等。)
(上記曲について、高橋アキ演奏、作曲者によるスピーキング・ブックレットを入れたアルバムの紹介。)