
谷崎潤一郎『鍵』Vol.6 夫の日記:1月17日(朗読用)239文字
#谷崎潤一郎 『鍵』Vol.6
夫の日記:1月17日
タグ #NTR朗読RTA_鍵
企画 @NemureruMami
※朗読した音声は、原作の日記の日付と同じ【1月17日以降】にご利用のプラットフォームに投稿して頂き、投稿先のリンクをXにポストして下さい。

一月十七日。
………木村はあれきりまだ来ないが、僕と妻とは、あれから毎晩ブランデーを用いつつある。
妻はすすめれば随分行ける。
僕は妻が一生懸命酔いを隠して、冷たい青ざめた顔をしているのを見るのが好きだ。
妻のそうしている様子に、何ともいえない色気を感じる。
僕は彼女を、酔いつぶして寝かしてしまおうという底意もあったが、どうして彼女は、その手には乗らない。
酔うとますます意地が悪くなり、足に触らせまいとする。
そして、自分の欲する事だけを要求する。………
旦那様、朗読お疲れさまでした。
【次回】Vol.7 妻の日記:1月20日
こちらに投稿予定です。
こちらは当note管理者・まみが主催する、朗読イベント用の書き下し文です。
イベントご参加の方に向けて、青空文庫収蔵 谷崎潤一郎 作『鍵』を、読みやすくリライトさせて頂きました。
エントリー不要、途中参加可、タグをつけるだけのフリーイベントですので、noteの皆様も、ぜひご参加ください。お待ちしております。
原文(引用元)青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56846_58899.html
初出「中央公論」中央公論社 1956(昭和31)年1月、5月~12月
【朗読用書き下し文 ポリシー】
当作品は、夫の日記の部分がカタカナで書かれている為、全体的にリライトさせて頂きました。
①青空文庫を原文とする
②AIは使用しない
③難読漢字は残し、ふりがなを加える
④注釈入りの漢字は、適宜、現代漢字や平仮名に置き換える
⑤朗読時に読みやすいよう、適宜、改行、段落、読点、句読点、平仮名を加える。
【企画】眠れる森🌙まみ https://twitter.com/NemureruMami