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【エッセイまんが】私は、わたしを好きになりたかった。

私は自分のことが好きじゃなかった。

まず顔のパーツが好きじゃなかったし、内面・性格も好きじゃなくて、
自分自身を見る度にガッカリしていました。

その理由は、理想と現実のギャップを認める事ができなかったから。理想ばかり高くて、でも現実は追い付かなくて。
それでも、私はわたしを好きになりたかった。

その為にしたことは、【自分自身を見つめ続けること】。
見たくないからこそ見つめ続けるという、逆説的なこの行動を継続することによって、自分自身を承認することが出来るようになった気がします。

継続するなかで、いろいろなセルフトークを重ねました。
そのときの話を、今回の記事にしたいと思います。


【エッセイまんが】私は、わたしを好きになりたかった。

まずは自分に慣れるところから

「目は二重だったら良かったのに」
「肌にシミやそばかすが無ければよかったのに」
「こういうときに○○って考えちゃうなんて性格悪っ」
「なんでこういう言い方しかできないんだろう…」

などなど、現実の自分を見つめてそのギャップを認める事ができなかった私ですが、私はわたしを好きになりたいという一心で、継続してきたことがあります。

それは、【自分自身を見つめ続けること】。
見たくないからこそ見つめ続けるという、逆説的なこの行動。

目的は、「自分に見慣れること」でした。
嫌なところだらけの自分に、まず慣れようと思ったことが始まりです。

どう頑張っても、もう自分と離れることはできないのたから、開き直って、とことん嫌なところや良くないところを見つめてやろうと思ったのでした。

見つめたのは、顔や姿だけではなく内面も。思考パターンや反射的にこう思ってしまうんだな、みたいなことも、全部見つめていきました。

最初は何につながるのか分からなかったし、キライが増長するだけで、割と深めの絶望を味わいましたが(笑)、ある時から変化が起こりました。

キライな自分を承認するようになった

嫌で嫌で仕方ない自分を、ある時から否定することがなくなりました。
言い換えると、自分を承認できるようになったのです。

ここで言葉の定義の確認と、注釈をいれておくと、私は決して自分を肯定できるようになったわけではないということです。

ひ‐てい【否定】 の解説
[名](スル)
1 そうではないと打ち消すこと。また、非として認めないこと。「うわさを―する」「暴力を―する」⇔肯定。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%90%A6%E5%AE%9A/

しょう‐にん【承認】 の解説
[名](スル)
1 そのことが正当または事実であると認めること。「相手の所有権を―する」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%89%BF%E8%AA%8D/

ただ、ただ、「こういう自分居るんだな」と、その事実を認めるようになっていったのでした。

そこに価値づけ、意味付けをするのではなく、「こういう時に私はこういう行動に出がち」ということを事実として知った、という感じで。

【自分自身を見つめ続けること】を通して、
見つめた自分へのダメ出しをするところから、だんだん、事実を知っていくような感覚に変わっていきました。

「自分て、こういうところあるんだ」という事実として、否定せずに受け入れられるようになったことが、生きやすいと感じることへつながったなあと思います。

「承認」とは、「好きになること」では無い

ひとつ、落とし穴があって、
前述の通り、「承認」とは「事実であると認める」だけであり、好きになることではないのです。

【自分自身を見つめ続けること】を継続する中で、最初のうちは「自分を好きにならなくちゃ」と脅迫的に自分に課していたなと思います。その頃は、出来ない自分自身へのダメ出し頭の中で巻き起こって、ただ苦しかったです。

繰り返しになりますが、「承認」とは「事実であると認める」だけであり、そこにどのような感情を持つかは別の問題ですから、
誤解を恐れずに言うと、承認をしたうえでどうしても好きになれないなら、嫌いなままでも良いよね、と思ってます。

自分をキライな自分すらも、事実として受け入れていけば良いと思います。

自分のことが好きじゃないからこそ

自分のことが好きじゃないからこそ【自分自身を見つめ続けること】を継続して、色んな自分を発見することができました。

体験談として感じるのは、自分を好きになれるのは、承認の次の段階だなと。自分をひとつひとつ知った先に「個性って、こういうことなのか!」と気づくことができました。

そして、最近になってようやく、その個性をチャームポイントとして「こういうところのある私って、ちょっとかわいいやつなのかも?!」くらいに思えるようになってきました。

時間はかかるかもしれないけれど、私は私を見つめ続けて良かったと感じます。自分のダメな部分を知っているからこそ、まわりの人がそこも含めて愛してくれているのか、と感謝の気持ちが深まりました。

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