見出し画像

「冬期限定ボンボンショコラ事件」

読了しました。

2004年の「春期限定いちごタルト事件」から始まった、小鳩くんと小山内さんの高校生活。
当時は今よりたくさん本は読んでいたけれど、ミステリーはあまり読んでいなかった私。
「春期限定いちごタルト事件」、ジュブナイル的なお話かと思ったら結構ガチな推理小説でした。
中学生の頃に名探偵を気取って調子に乗ったために大失敗をして痛い目に遭い、高校生になったら目立たぬように「小市民」として暮らすと誓いあった小鳩くんと小山内さん。
「冬期限定ボンボンショコラ事件」ではその大失敗(の、ひとつ?)が詳らかになり、小鳩くんは文字通り痛い目に遭います。

続刊を待ちわびた日々。「夏期限定トロピカルパフェ事件」が出たのが2006年、「秋期限定栗きんとん事件 上・下」が出たのが2009年。コロナ禍の頃に短編集「巴里マカロンの謎」が出て、今年ついに小鳩くんと小山内さんの高校生活が終わりました。
(まだ未収録の短編はあるらしい)

私が「春期限定いちごタルト事件」を読んだ頃は、私の息子たちはまだ小学生と幼稚園児でした。
高校の入学発表のシーンから始まる高校生が主人公の物語を
「あー、共学の高校ってこんな感じなのかあ」と少し眩しいような気持ちで読んだことを思い出します。
私自身は昭和の女子校しか経験してないので。
もちろん共学の高校を舞台にした小説やまんがはそれまでたくさん読んでいたはずなのですが、なんだかとてもリアルに感じられたのですね。
自分が高校生になったみたいな。
そして私の息子たちも数年後には高校生になるんだなぁって思いました。

息子たちはもうとっくに高校も大学も卒業して社会人になっています。
小鳩くんと小山内さんも、もう三十代半ばだよね。
どんな大人になっているのかなあ。

「春期限定いちごタルト事件」を読んだ後、米澤穂信さんの他のミステリーも何冊か読みましたが、真実が明かされると切ないを通り越して「痛切」というあと口のお話が多いですね😢

小市民シリーズ、夏にアニメ化されてたのかぁ。
配信で見られるかな?


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集