200.柔道夢
2020.4.8
小学1年生の娘を連れて家電量販店に行く。
その店の2階がホールになっていて、そこで著名な女性柔道家に関する展示が行われているのだ。
女性柔道家は初日には来店していたが、今日は来ていない。
しかし私はイベントの関係者から娘さんを連れて是非来てくださいと頼まれていたのだった。
娘には幼い頃から柔道を習わせていた。
娘といっしょに店に入って店の奥の方にしばらく歩いてから娘を見ると、大きな箱を抱えている。
「それ、どうしたの?」と聞くと「もらった」と。
入口に顔見知りのイベント関係者がいて、お土産を持たせてくれたのかな?と思う。
オモチャ売場でひとしきり遊んだあと、娘の手をひいて2階のイベントホールに行こうとすると、そこが柔道のイベント会場だと気づいた娘に
「おかあさん」
「おかあさんは柔道のために、あたしをつれてきたの?」と、真顔で尋ねられた。
娘は嫌がらずにお稽古に行くと思っていたけれど、本当は柔道嫌いだったのかなぁ。
ちゃんと聞いてみて嫌だと言うならやめさせようと思った。
2階のイベントホールには行かずゲーム売場でまたちょっと遊んで帰った。帰る時に出口のところで「今日はありがとうございます」と江口洋介から声をかけられた。
来る時に娘にお土産をくれたのは、江口洋介さんだったのか。
イベントには行かなかったのだけど。
悪いことをしたな。