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節分

今年は2月2日が節分なのだそうですね。

私が子供の頃、昭和40年代には、節分に巻き寿司丸かぶりの習慣はありませんでした。
火鉢に素焼きの土鍋(ほうろく鍋?)をかけて大豆を炒って、その大豆を大きなマスに入れて、家長であるお祖父ちゃんが男孫の弟といっしょに、玄関、勝手口、神棚の前に行って「ふくはうち、おにはそと」と言いながら豆を撒き、残りの豆を数え年の数だけ数えて食べました。
お祖父ちゃんは80個以上食べなければならないので、幼稚園児の私が一生懸命数えました。

そういう節分を過ごしたのは私が幼稚園の年少さんの時までで、小学校入学前の年長さんの節分時分は私は怪我をして入院していました。家ではいつも通りの豆まきをしていたのかもしれませんが。
小学1年の時にお祖父ちゃんが大病して節分の頃はまだ寝たり起きたりの生活だったと思います。
冬場、台所に大きな火鉢を置いて練炭で煮炊きすることも、お祖父ちゃんが寝込んだのを境くらいにやめてしまったのじゃないかなぁ。
小学2年の時に父が亡くなって、翌年、家を改装して母が商売をすることになって、暮らし方がすっかり変わりました。
節分のお豆も、炒った大豆をスーパーで買ってくるようになりました。
私が小学校に入学した年に近所にショッピングセンターが出来たのです。

「節分丸かぶり」の話題をテレビや新聞で目にするようになったのは昭和50年代になってからだったと思います。
母の妹がお寿司屋さんに嫁いでいて、節分の前の日は徹夜だと言ってました。
徹夜して準備をしても「巻き寿司」は単価が安いので売上は大したことはないけれど、とにかく面白いように売れると言ってました。
そして中身は鮮魚じゃなくて玉子焼きや高野豆腐なので「コウセンがあがる」。
口銭が上がる、利益率が高いと言うことですね。

2000年代になってからスーパーで「恵方巻き」として、海鮮やウナギやエビフライの巻き寿司が売られてるのを見て
「コウセン上がれへんやん」と思いました。
しかも食品ロスでたくさん廃棄されてるなんてねぇ。

太巻き寿司は同居の義母の得意料理で、毎年10本以上のお寿司を巻いています。
作りたての巻き寿司は本当に美味しい✨️
でも、丸かぶりじゃなくて、スライスしてゆっくり食べる方が好きです⋯。

2020年の節分写真
手前の椎茸とか玉子焼きの太巻きは義母作で
ネギトロとヒレカツ?のは買って来たやつ

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