「侍タイムスリッパー」
見て来ました〜
溢れる「時代劇愛」を感じる映画でした。
普通に面白かった。
「普通に面白い」と言うと褒めてないみたいに聞こえるかもしれないですね。普通にものすごく面白かった。
すごく真っ当な映画だったというか?
幕末の武士が雷に打たれて現代(「劇中『徳川幕府滅亡から140年』というポスターがあったので2007年頃)の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまい、斬られ役俳優として生きてゆくと決意する。
それが全ての話。
「タイムスリップ」というひとつだけメチャクチャ超自然的な現象が入口にはなっているのだけれど、それ以外に「これはないやろ」という突飛な出来事や無理やりな展開はない。
細かいことだけど序盤の「(撮影所内で怪我をした時の)治療代は保険が出ます」というヒロインのセリフ。それがなければ主人公病院代踏み倒してるやん、保険ちゃんと出るの?と無駄に脳内でヤキモキしなければならないところ。
「芝居なら上役のお供でよく見に行ったでござる」という主人公のセリフ。それで主人公は江戸時代から来て映画やテレビドラマは知らない人だけれど「芝居」は知っていて舞台の上でのチャンバラや斬られ役の役どころも一応知っていることが分かる。お稽古で斬られるところをやって「歌舞伎か!」と突っ込まれはするけれどw
ストレスなく見られるというのは結構大事で、お話そのものは面白くても「え、何故?」という設定や台詞が1個あるとそこで引っかかって楽しめなくなったりするんで。
キャラクターがみんな良い人ばかりなのも良かったなぁ。
お寺の住職夫妻(紅萬子さん!)や殺陣師の師匠はもちろん、心配無用之介や大作映画の監督は意地悪な人かと思ったら、クセ強ではあったけどイケズをするようなキャラではなかった。
ラストのオチも良かった!
時代劇にさほど興味のない人も楽しめる映画だと思います。