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没頭してみた話

嗜癖している。
SNSと買い物、煙草である。

仕事がない日は、いや仕事があってもスマホでSNSとショッピングサイトを巡回、飽きたら煙草を吸ってまたSNS…寝落ち…といった何も得るものがない生活をしていた。

カウンセラーは言った。
「何かに没頭してみればいいんじゃないですか」

没頭。
たしかにSNSを見ているときは機械のように見ていて、没頭しているという感じでもないな。
最後に没頭したのっていつだ?
中学校の美術部では部誌の〆切前だけ慌ててやっていたし、その後は闘病生活に入ってしまうので省エネで暮らすことが癖…というか生きる手段になっていたし。

なーんか夢中になったり没頭したりしたことってないかもなー。
やってみるか!

というわけで、とりあえず手持ちの仕事に没頭することにした。休憩も適宜取りつついつもの倍量をこなし、とにかく全力で仕事をした。

気づいたら夕飯の時間。奇跡が起きた。
夕飯を作りにキッチンへ向かうと、夫が料理をしているではないか!
「ご飯のことはいいから、仕事してて」
私のただならぬ集中が伝わったのか。なんてこった!

仕事が終わり先方へ納品すると、
「天才すぎる!!!めちゃくちゃありがとうございます!!!」と全力の感謝をされた。気分がいい。

気づくとSNSは朝ログインした時で止まっていた。煙草も吸う暇がなかった。
もちろん買い物なんてしてる余裕はない。

これが…没頭…!?

つまり目の前のことに全力になっていなかったから、時間や心の隙間を埋めるために嗜癖していたってこと…?
全力で物事に打ち込めば自然と嗜癖せずに済む…?
要はその…何?人生に手抜きしてた暇人だったってこと…??????

ミもフタもねーなそりゃ!

自分は虚弱で体力がないため、常に没頭できるかはわからない。
いや、没頭できない時は休むことに没頭すればいいんじゃないの?
すげーな、没頭。もうなんでもいいんじゃん。

仕事がない日はアマプラで映画を観たり、資格の勉強をしたり、読書したり、何らかに没頭することとする。

ちなみに明日は句会(俳句の会)があるので没頭間違いなしだ。やったネ!

だんだん「没頭」って言いたいだけになってきた。
オススメします、没頭。

かしこ


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