睡眠と私。ナルコレプシーという病のこと ~vol.3 症状~
ナルコレプシーがどんな病気か、どのくらいの方がご存知だろうか。
NPO「なるこ会」がよくまとめてくれている。
端的に言うと、「眠い。てか寝てる。あと足とか膝とかガクガクしたり、たまにおばけとか見たりもする」ってかんじ。
私の場合も問題だったのはもちろん急に寝てしまうことで、テスト用紙はよだれまみれ、気づけば山手線一周、自転車に乗ったまま壁に激突、などなどエピソードは枚挙に暇がない。
加えて、感情が高ぶったときに体の力が抜けてしまうというのも結構危ない。階段を下りているときにともだちと話していて大爆笑してしまいあわや転落!ということが何度もあった。
さらに厄介なのが、幻覚を伴う金縛り。つまり心霊体験である。大学生のとき私が暮らしていた部屋では、夜中にドアをガンガン叩きドアノブガチャガチャ開けようとする人がしょっちゅう存在したのだが、どうやら後になって考えるとあれは幻覚だったらしい。ちなみにそれが起きている間私は朦朧とした意識の中で金縛りにあっていて動けない。すさまじい恐怖である。
金縛りが起きている最中に誰かがベッドの端っこに乗る感じ、また誰かが私のおっぱいを揉む感覚というのも何度も体験した。ドアはまだ、生きている人間の可能性があるが(いやそのほうが怖いが)こうなると完全に心霊現象だ。当時付き合っていた彼氏にこの話をしたら、面倒くさそうに「お前ごときのおっぱいで成仏できるなら揉ませてやれよ」と言われた。つくづく、別れて正解の男であった。
※症状の出方には個人差あり。眠いだけで幻覚症状がない方も多い。
日本人は世界でいちばん発症率が高いと言われており、1/600人。私ほど程度が重くなく、学校や職場で「怠け者」扱いをされている人はかなり多いと想像する。周りにきっといるから。ナルコ。知って。