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他人の意見を聞けない大人たち(上司と求人広告の話)

昨日のお話の続きです。
一応少しずつこのプランが周知されてて、部長本人も自分の島流しを自覚している状態なので気まずくて仕方ありません。

(来週には上司部下の関係じゃなくなるんだ…)

とお互い知りながら惰性で定例MTGをやるわけですが、冷静になって、あらためてこの人聞く耳捨てちゃったんだろうなと感じる瞬間が多いです。

たとえば、求人広告について。

組織改編にともなって人材採用する必要が出てきたため、部長から
「私は素人なので、いい求人の書き方を教えて欲しいのですが」
とお願いされました。

過去にも同様のポジション獲得のためいろいろ試したけど、いっこうに若い人が応募してくれないとのこと。

それに関して、僕はもう答えを持ってるので知見を述べました。
(前職在職中、大量に求人広告枠を買ったことがありまして。ライター5~10人使って大規模なマーケ実験をしたことがあるんです)

*小手先の文字で応募者の年齢はコントロールできない
*大事なのは条件→特に給与・シフト・商材・環境
*画像は――
*媒体は――
.
.
.
*というか今時週5フルでいけるまともな若手を安く採れると思わないで

もうしがらみもないですから、過去イチ率直に現実を突きつけました。

「素人は勘違いしやすいけど求職者っていうほど文字見てないです。あくまで就業条件が第一フィルターで、細かい文字情報は二の次。おとなしく給料上げるかシフト緩めないと効果出ません」
と。

※もちろん適切な媒体と条件ならコントロールできますが、うちの募集はフルタイムで条件イマイチの契約社員求人。それも安めの求人媒体を使っており、必然、応募は40歳overなのです。


絶望的な返答を浴びる

そんな風に有料級の話をしっかり教えてあげたのに、
部長から返ってきた言葉は

「なるほど。あっ、では”おしゃれなキラキラ職場環境です”とか、”丁寧に研修します”とか、”同期もいるよ”とか書いてみたらどうです?若い人には刺さりそうじゃないですか?」

でした。

この絶望感、分かりますか?

聞いてないんです。
目を合わせて耳を開いてるのに、言葉は彼の中に入っていない。

プロより自分の思いつきが正しいと妄信していて、極めてありふれた思いつきコピーを、プロが思いつかない前提で案をぶつけてくるんです。

これってすごい損なこと。だって、こっちは過去に数千万円かけて実験した結果を教えてあげてるわけですよ。仮にも会社の同僚が、同じ轍を踏んで痛い目を見ないように。それでも、”聞く耳捨て族”にはそんなの関係ねえわけです。

「僕、素人なのでー」と謙虚ぶってズケズケ入ってくるわりに、プロのアドバイスを全然持ち帰らない。
このリスペクトを欠いたスタンスがまったく理解できません。

小料理屋入って、

素人「大将、マグロの美味しい食べ方教えて」
大将「そうですねえ。今の季節はやっぱり煮物、たとえば――」
素人「そうかあ、でも僕は刺身で十分だと思うんだよなあ」

ってならないじゃないですか普通。
雑談なら分かるけど、教えてほしい!ってスタンスでのコミュニケーションとしては変。結論出てるなら一人でやって腹壊せ!としか思いません。


今後はこんなPONコミュニケーションともおさらば

ボスと求人広告の話してみて、彼の人間性があらためてよく分かりました。
結局、他者視点がまったくないんですよね。

「うーん、確かに少し給与低いかもしれないけどそこまで気になるなあ。うちも大手だし、私が若かったら経験積めていいなってなりますけどね。しかも週5で働けるなんて安定できて最高じゃないですか」
とか、散々自社の条件を正当化してきます。

彼が見つめているのは
・若年層が本当にほしいもの
ではなく、
・私が若年層にこうなってほしいというイメージ
なんですよね。

求職者にとって給与がどれだけ大事かとか、若年層がシフトの自由度をどれだけ重視しているのかはまったく考えていない。
”自分が若かったら”なんてファンタジー小説はムダofムダでしかないです。

やっぱり、40代以降ガチで取り入れる気で他人の意見を聞ける人ってほんとうに貴重なんですよね。部長と、取り巻き達は総じて終わってます。

とはいえ彼らとの絡みもこれで最後。
いまは、こんなのを毎週・毎MTG相手にしてきた日々からの開放感でいっぱいです。

オレ、他部署のプロとか若い人にたくさん話聞いて、たくさん成長するんだ。


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