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本当に自分たちが望む生き方に気付いた「メンバー脱退」の話

今回は各SNSでも発表しましたが、メンバー脱退の話についてです。

どうも、『自分を生き抜く』をテーマに歌ってます
comprehend「コンプリヘンド」
というバンドのvo/gt根本直哉です。

公式のお知らせから2週間弱程。
僕がやっているバンドcomprehendからba/cho外山タロウが脱退しました。

メンバー脱退のコメントはこちら↓

こちらのホームページにもコメントは書いたのですが、このnoteでも残しておこうと思い載せ直しています。(ウェブサイトの仕様上、見にくさもあるかなぁと思ったので)

ということで、
僕からはメンバー脱退までの経緯と、伝えた気持ちの話をしようと思います。

良いことばかり言うのもなんか違うなぁと感じたので、自分の嫌な部分や情けない部分も書きました。そして、もちろん感謝の気持ちも。

だいぶ長いのですが…
これを話さないと決断に至った理由や気持ちを伝えきれないなと思ったので、どうかご容赦ください。


▼本気でやっていくために必要だと思うこと▼

comprehendを結成したのが、2018年5月。
僕とartwork担当のすずが活動していた前身バンド(57pictures)が10年の活動を止めた1年後でした。

「どうしても、もう一度バンドをやりたい」
「子どもの頃に憧れた大きなステージにいるバンドをやりたい」

そんな想いを叶えるため、一緒に本気で活動できるメンバーを探した最初の1人がba/cho外山タロウでした。

バンドを一緒にやってほしいというお願いを、断られる覚悟で、とてつもなく緊張しながら伝えにいきました。

答えは
「自分も一緒にバンドをやってみたかった」
というめちゃくちゃ嬉しくありがたい答え。

その後、前ドラマーがコロナ禍をきっかけに脱退。
2020年9月からcomprehendが2人体制になりました。
その時に外山にも今後を聞かなければいけない。2人揃って脱退するかも…という覚悟も持ってました。

けれど、答えは
「根本くんが続けるならやるよ」
この時もめちゃくちゃ嬉しかったし、心強かったのを今でも覚えてます。

そして、大きな決断をする3度目。
comprehendは定期的に大きなミーティングをしていて。それぞれの価値観や想い、活動方法などを確認し合っています。

9月の頭に大きなミーティングを予定していたので、そこに合わせて伝えようと思いました。

この時伝えたのは、今後活動していくためのバンドの動き方と理想像。
めちゃくちゃシンプルにまとめると、僕の思う理想の形は

『活動ペースを上げたい』
『もっと一体感のあるバンドにしたい』

そのために、外山に伝えたのは
「comprehend一つに絞ってほしい」

サポートやいろんなバンドで活動している姿を知っていたのですが、
結成当初から僕の中では一つのバンドに絞って活動してほしいという思いがありました。

今まで遠慮して言えなかったのですが、ここで伝えないと絶対後悔するし、バンドをもっと進めたいという自分の気持ちに嘘をつくことになる。
怖々ですが、伝えようと決めました。


▼伝えなきゃいけないと思った理由▼

今まで言えなかったけど、これを伝えよう、伝えなきゃ、と思った理由が外側と内側にあります。

まず内側について。
これは自分の内面の部分。節目の40歳の年というのもあり、さらに最近出会った人の影響が強くあります。

1人は姪っ子の存在。そしてもう1人は、結果を出してる人の姿勢。

6歳の姪っ子はとても自由な発想を持っていて。自分の好きなこと、嫌なことをしっかりと言葉にします。
姪っ子と会うたびに、この自由さがめちゃくちゃ素敵で。周りの人関係なく、自分の思うことを伝える姿に影響されました。

そして、結果を出してる人の姿勢。
実は、妻のいとこが10万人超えのYouTuberでして。親戚の集まりの時、親御さんから「ひたすら動画を作って顔を出す暇もないのよ」と言う話を聞きました。
「やっぱりそうだよな。結果を出すにはこれくらいは当たり前だよな。むしろここがスタート地点かもしれないよな。」
と背筋が伸びた体験でした。


外側については、ba/cho外山の活動スタイル。
結成当初から僕の中では一つのバンドに絞って活動してほしいという思いがあったのですが、すでにサポートやいろんなバンドで活動している姿を知っていたので、まだ結果を出せていない自分が口に出せない…と思い躊躇っていました。

それに、外山から過去に一つのバンドで活動していた時に、そのバンドが止まって活動する場がなくなってしまったという話も聞いていたので、なおさら一つに絞って欲しいとはまだ言えないと思っていたのです。

それでも、「本気で力を入れてるバンドはcomprehendだ」と言ってくれてる彼の言葉を信じてたので、今までやったことのないDTMやMIXにも挑戦してみよう!なんでもやって結果を少しでも出そう!と意気込んでました。

その後、コロナ禍が落ち着いてきた頃。
いろんなバンドがオフラインの活動に移ってライブ活動をし始めた時期に、外山が別のバンドやサポートのライブをやることを彼のSNSで知りました。

「あれ?本気のバンドはcomprehendじゃなかったのか…?」
と、この辺りから不安になってきました。
加えて、ソロ活動の話も。

これを見て、
「もしかしてcomprehendに使える時間はもうないんじゃないか?」
と思うようになったのです。

単純に、複数のバンドをやって、ソロもやって、comprehendもやってて。

しかも、そこで僕自身は活動ペースを上げたいと思ってる。
僕の考えですが、バンドであれなんであれ、本気で上に登っていくには、そこにある程度時間を割かないといけない。

『活動ペースを上げたい』
『もっと一体感のあるバンドにしたい』
という僕の望む理想の形は、外山の忙しい状況では叶えられないんじゃないか?
と思うようになりました。

今回のミーティングで自分の気持ちや想いを伝えなければ、変わりなく一緒に活動することもできたかと思います。

けれど、『自分を生き抜く』というテーマを掲げてるバンドが自分を押し殺して一緒に活動を続けるのはおかしいし、何より発信してるメッセージを自分が体現してないなんてありえない。

なので、結成から今まで押し殺してた想いを言葉にしてみました。
「comprehend一つに絞って活動してほしい」


▼本当の気持ちは行動として現れる▼

その話をして2週間ほど。
ba/cho外山が出した答えは『comprehendの脱退』。
その中で彼が気付いた本当にやりたかったことはスタジオミュージシャンやソロでの活動だったということ。

脱退を言われた時は、正直ショックだったし悲しかったけれど、彼のやりたかったことを聞いて納得した部分はありました。
だから、一つのバンドに絞らなかった、絞りきれなかったということなんだなと。本当の気持ちは行動として現れてたんだなと。

これは本当に価値観や想いの違い。
どちらが良いとか悪いとかじゃなくて。

一つに絞って活動してほしいと言う言葉を怖がって伝えられなかったのは自分の弱さ。
この関係性が無くなってしまうというのも恐れていました。

いくら仲良くても、才能ある人と関わっていたとしても、大切なのは価値観。

お互いが一番良い距離や関係性でいるためには必要な話であり、決断だったと思います。

勇気を出して脱退することを伝えてくれてありがとう。


▼6年間ありがとう▼

最後になりますが、外山タロウは本当に素晴らしいベーシストです。
前身バンドの時から尊敬していましたが、一緒に活動してさらにその凄さを体感しました。そして、アレンジ面においてもめちゃくちゃ刺激をもらったし才能ある人だと改めて感じました。

comprehendは外山タロウがいなかったら動き出せてないのは紛れもない事実です。
立ち上げたのは僕ですが、決して1人の力ではここまで動き出せなかった。

外山が本気のバンドだと言ってくれたのも事実だったろうし、いろんな楽曲を一緒に作り出せるのはめちゃくちゃ楽しい時間でした。

伝えるのを怖がって遅くなってしまってごめん。
外山にーやんが好きで一緒に進んで行きたかったからこそ、このままモヤモヤした気持ちを持って活動したくはなかったし、今言わなかったら後悔するだろうなと思い伝えました。

そして、この2人でのライブを楽しみにしててくれた方、本当にごめんなさい。叶えることができませんでした。

別々の道にはなるけれど、それぞれの人生や音楽活動は続いていくので、良かったら見守ってやって下さい。


▼恩返しはもっと進むこと▼

comprehendに関しては今のところ、根本直哉のソロプロジェクトとして活動していこうと考えております。アートワーク担当のすずと一緒に作品を変わらず作っていきます。

曲調もガラッと変わるかもしれません。
ライブに関してはサポートを入れてのバンドか?1人バンドか?どんな形態でやるかはまだ模索中です。

何も決まってない中で、ただ一つ決まってることは
『comprehend、根本直哉めちゃくちゃかっこいいな』
『楽しそうだな』
『あんなところまで行っちゃったよ』
といった活動をすること。

模索中の状態もSNSなどで発信していこうと考えてるので、気にかけてもらえたら嬉しいです。

本当の最後に最後に、外山にーやん、健康には気を付けて下さい。ベースを弾くにも好きな電車旅をするにも、身体が資本だから!思い切り楽しんでやり切って下さい!
ありがとう!


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comprehend(コンプリヘンド)とは?

『誰かの為だけの人生になってないか?』

『自分を生き抜く』を歌うオルタナティブロックバンド。

激しく繊細。
美しく愚直。
あらゆる要素を包括した、ジャンルの枠に囚われることのないcomprehendの音楽を構築する。

メンバー脱退によりvo/gt 根本直哉ソロプロジェクトを準備中…


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最新single『この時代に生まれて』


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