目の前はそんなに真っ暗じゃない【comprehend物語 番外編 ~不羈磊落~】
今回は『動けなくなる理由は過去の記憶でしかないから、新しい記憶を与えて踏み出してみる』という話です。
先日12/22にリリースした楽曲『不羈磊落』に合わせて話してみようと思います。
どうも、『自分を生き抜く』をテーマに歌ってます、comprehend「コンプリヘンド」というバンドのvo/gtネモトナオヤです。
今回は番外編ということで楽曲解説回。
この曲ができるまでの過程や歌詞の意味について話していこうと思います。
バンド結成〜現在に至るまでを書いてる本編も良かったら読んでやってください↓
まだまだ道半ばですが、僕らの挑戦が誰かの背中を押すキッカケになれば嬉しいです。
▼読めないタイトル▼
タイトルは『不羈磊落』
「フキライラク」と読みます。
(初見じゃ絶対読めないですよね、自分も読めませんでした笑)
今回もタイトルは日本語がいいなぁとぼんやり思っていました。
前作は『その一言が道になる』という日本語タイトルで、文章っぽい。
なので、漢字だけの単語か短めな言葉がカッコいいかなと考えてました。(雰囲気も大事)
曲のテーマは『足枷を外して、自分を塗り替えていく』
足枷=常識や習慣。
その足枷を外して、外した足枷だったものさえも自分の一部となってさらに進んでく。
『縛りを外す、縛られない』がキーワードになってました。
その『縛り』を調べていくうちに、『不羈磊落』という言葉に出会いました。
意味は、
『世間の習慣やくだらないことにこだわらず、縛られない様子』
見つけた時にはドキドキしました…
ここまでこの曲のテーマにピッタリな四字熟語があるとは。。
(大げさですが、この曲のための言葉なんじゃないかと思うほど)
メンバーにこのタイトルにする!と報告したら
意味も合ってるし、絶対に読めないし良い!という反応をもらいました。
▼最初はしっくりこなかった▼
制作年は2022年3月頃。
まずはデモ(メロディとコードのみ)でTwitter上にアップしました。SNS上で曲作りの工程を見せられないかなぁと思いやってみた一曲です。
(ちなみにこれとは別にもう一曲オンライン上にアップしてあります)
そこから一度制作に取り掛かります。
R&B的な要素を入れつつ、ちょっと小洒落た雰囲気に。全体像は軽く作ったのですが、何かしっくりこない…
とりあえず置いといて、別の曲に取り掛かっていました。
その後、半年くらいたってからこの曲が動き出します。定期的な曲のリリースをしていくという事をチームで決めたのがきっかけです。
▼曲同士を活かすため▼
曲を定期的にリリースするということは、当たり前ですがそれ以上に曲を量産しなければなりません。
そして、リリースする順番もめちゃくちゃ大事。
自分たちでいうのもなんですが、comprehendは割とジャンルの幅が広いバンドだと思っています。
なので、例えば…
・バラードが3作同時に続くとか
・ダンスっぽいビートの曲ばかりになってしまうとか
・(明るい曲もあるのに)暗い曲を連続で出すとか
だと、曲同士を打ち消しあってしまう。
そんなこともあり、
前回の曲がどちらかというと明るめなノリの良い曲調だったので
『次はロックな曲がいいのでは?』
というクリエイター兼マネージャーすずの提案をヒントに、半年間止まっていた曲を再アレンジしていくことになります。
▼根底にはロック▼
僕らcomprehendの曲の根底にはロックがあります。
自分もBa外山にーやんもロックやオルタナティブを聴いてバンドをやってきました。(もちろん2人ともそれ以外にも聴いてきましたが、自分の中でのロックはやはり強い‼︎)
影響を受けたバンドが同じだったり、微妙に違ったりはするけどロックに惹かれてきたのは一緒。
自分たちがやりたい音楽性の方向の一つとして、
『いろんなジャンルを織り交ぜたい』
というものがあります。
ただし、その中にもどこかしらロック色がないと自分たちがピンとこない。
ということに気付きました。
半年前にしっくりこなかった理由は、ただR&Bの小洒落た曲になってしまったから。(R&Bも好きです!ただ、comprehendの音楽になると何か足りないものがあるんだなぁと気づいたということです)
ロック色を強くしたアレンジにしようと切り替えてからは、
サビに歪んだギター、どっしりとしたベースを持ってくることで
『これだ!』
という確かな手応えを感じました。
『やっぱロックやな』
というBa外山にーやんのしっくり感も。
自分も思い返すと、
学生時代に聴いてたバンドは歪んだギターや生き様がロックそのもの。そんなバンドにめちゃくちゃ影響されてたなぁと改めて振り返れる良い機会でもありました。
▼ そんなに暗い森じゃない ▼
歌詞のテーマは『足枷を外して、自分を塗り替えていく』
今までと違う道に進もうとしたり、やったことのないものに挑戦しようとする時に踏みとどまったり、迷ったりして動けなくなることってありませんか?
僕はありました。今でも時々あります。
本当はこうしたい!という気持ちがあるのに、
やっちゃ大丈夫か…
普通はやらないよな…
みんなはこうしてるし…
一般的にはこうだろう…
という周りの目や世間の常識を自分に当てはめて動けなくしてしまうことがありました。
知らない間に自分で足枷を嵌めて、身動きできなくしている。
何でそんなことが起こるのか?
を考えた時に過去の自分の記憶と結びつきました。
親や学校、部活やアルバイト、仕事で教わってきた
『こうしなさい』
『これはダメ』
『こうすべき』
『普通はこうだから』
『こうするのが当たり前』
『一般的には〜』という一般的でさえ、その人が育ってきた中での一般的でしかないのに。
それらの価値観にどんどん塗りたくられて、本当は自由だった自分が薄れていく。
今の自分を構成してるのは、これまで生きてきた過去の自分が正しいと選んできたことで出来てる。
だからこそ、
今までにないことや知らない場所に行くには、新しい自分に塗り替えていかなくてはなりません。
自分に新しい記憶を与えていくといった感じでしょうか。
今までと違うことをするには痛みが伴います。
それは未知の場所に足を踏み入れるのと似てると思ってます。暗闇の中を歩こうとするのはやはり怖いし、真っ暗な森の中を1人で歩いてこいとなったら恐怖です…(道幅も分からないし、崖があったり獣がいたり。。)
けれど、本当はそんなに暗い森じゃないかもしれない。
そう思い込んでる自分が勝手に暗闇を作り出してるだけかもしれない。
ほんの少し勇気を出して踏み出したら、視界が広がるかもしれない。
足枷をはめる前は、誰もが自由だったはず。
本当は自由だったはずの自分を見てやって、
自分を取り戻して、
自分を塗り替えていく。
そんな想いを『不羈磊落』に込めました。
各種配信サイトで視聴やダウンロードできますので、
良かったら聴いてやってください↓
今回はここまで。
読んで下さりありがとうございます。
それでは、今日も自分を生きてやりましょう。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
▶︎comprehend(コンプリヘンド)◀︎
『誰かのための人生になってないか?』
『自分を生き抜く』を歌うメロディアスなオルタナティブロックバンド。
激しく繊細。
美しく愚直。
エモーショナルなシューゲイザー、ドリームポップを軸としつつ、グルーヴィー。
あらゆる要素を包括した、ジャンルの枠に囚われることのないcomprehendの音楽を構築する。
comprehend
vo/gt 根本直哉 ba/cho 外山タロウ
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
💿最新シングル『不羈磊落』
💿シングル『その一言が道になる』
💿2ndアルバム『clarifiology』
💿1stアルバム『axiology』
▶️comprehend公式YouTubeチャンネル
🛒web shop(限定CD音源、公式グッズなどを販売しております)
https://comprehend.theshop.jp/
▶︎comprehend公式ホームページ
https://comprehend-jp.weebly.com/
▶︎ネモトナオヤTwitter
https://mobile.twitter.com/nemotonaoya1227
▶︎ネモトナオヤInstagram
https://www.instagram.com/nemoto_naoya/
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?