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「中国系アメリカ人」の意味が、よく分からなかった。

中国系アメリカ人のフィギュアスケーター、ミシェル・クワンさんをご存知ですか?

世界選手権を5度も制覇し、オリンピックでもメダルを獲得したスケーターです。

私は彼女の現役時代を、ほんの少しだけ覚えています。

当時の私は、彼女のことを不思議な思いで見ていました。

「中国系アメリカ人?中国人なの?それともアメリカ人?!いや、この人の顔はアメリカ人の顔ではない!」

と考えていたのです。

大人になった今では、抱きようのない素朴な疑問です。

当時の私は、国籍という言葉も、移民という言葉も知りませんでした。入植とか、先住民という言葉も知りませんでした。

おそらく、人種の概念すらありませんでした。

当時の私は「アメリカ人っていうのは、金髪とか茶髪で、目の色が黒じゃない人。それと、肌が黒っぽいの人のことだ」と思っていただけです。
そういう外見的特徴を持つ人たちが白人、黒人と呼ばれる人種であることは知りませんでした。

「クワンさんは中国人なのに中国人ではない」ということは、私を少なからず動揺させました。
幼い私の中にある「アメリカ人」のイメージと、テレビにうつっているクワンさんの外見がどうしても結びつかず、混乱しました。

この時、親から説明されて初めて、国籍という言葉を聞いたような気がします。

親から説明されても、よく分かっていませんでしたけどね!
「え?国籍?うーん、でもこの人絶対中国人でしょ?!」って思ってました(笑)。

今日は以上です。
お読みくださり、ありがとうございました。