高評価だから本物ということもない
8月にマレーシアへ行くことになったので昨日いろいろと調べていた。で、やっぱりあれ、そうなるよね。在住者はもちろん、旅行者のブログをめっちゃ見る。トリップアドバイザーも見るし、Googleマップで出てくる評価も。
ベトナムに関しては、まぁまぁ知っているだけに、自分が書く分には「なにをいまさら」とどこかで思ってしまう節がある。まーそれは単に、記事を書いたところで自分的にはおもしろくない、新しい発見もないから、ってことなんだけど、その「新しい発見もないくらいに知っている人が発信する情報」が、初めて行く人からすれば喉から出るほどほしい情報なんだよな…。
と、それが昨日ようやく分かりました、みたいな書き方だけど、4月の韓国旅行でもそれを痛感していたこともあって、今毎日公開していている動画に至っていたりするのだけど。やっぱり自分がビギナーという立場になってみて、サックリと紹介している動画はありがたいわ。雰囲気が分かるほど、安心することはない。ちょうどいいタイミングで改めて感じられたと思う。
んでだ。そこに罠もあるんだなーと思った話。ちょうどこれを書いている今、ベトナム・ダナンの某カフェにいる。Googleではめちゃくちゃ口コミ評価が高くて、広さもあるし、それだけ見たらまぁ行き得るよねって感じの。実際、中国、それ以上に韓国人のお客さんがたくさん来ている。今もテーブルに20人以上とは見られる食事が用意されているので、予約もあるようだ。
雰囲気はベトナムの70~80年代を再現したような、つまりレトロチックな内観で、おそらくジャンク品のラジオやランタンが飾られてある。でもここ、ハノイ発のカフェチェーン店のパクリなんだよな…。名前だって正確には違うし(オリジナルの店名の頭に単語を足している)、模倣しているようで、塗装の甘さとか、装飾品の過不足が目に余る。これは韓国でも展開中で、本物の方はめちゃくちゃ行列ができてるんだけど、こっちにもそこそこの人が流れてる。でもGoogleであれだけ高評価だったら疑わないと思うんだよな。
これが意図的に生み出された高評価なのか、真っ当な高評価なのか、それは分からないけど、その評価から本物だと思い込むこともあると思う。インターネットは「集合知」という価値を生み出したけど、その集合知の方向性がそもそも実はずれている可能性もある。なんかこう、民主主義の暴走という気もしなくもない。みんな満足しているならずれているというのもナンセンスかもしれないけど、やっぱりニセモノだと分かってないんじゃないかな。