2021年の夏は伊藤万理華に始まり伊藤万理華で終わった
どうも。さぐです。
(※映画のネタバレはありません)
ある日、バイトの会社説明会があるということで渋谷に赴いたのですがとんでもねえところで途中で帰りました。求人サイトに応募内容と業務内容が違うという通報をしておきました。許さねえからな。(また書きます)
渋谷で手持ち無沙汰になったわたしは渋谷で上映されている映画を調べると「サマーフィルムにのって」がいい塩梅の時間に上映されるではありませんか。運命。
ゆるゆるラップグループ、ENJOY MUSIC CLUBが大好きなわたし。そのメンバーの1人、松本壮史さんが監督をやっていると知り気になっていたものの、気圧や暑さにじたばたしていたら夏が終わり、鑑賞する機会を諦めていた。
深夜ドラマ「お耳に合いましたら」
おいおいこっちでも監督が松本壮史さんじゃありませんか!!しかもお笑い芸人時代から大好きなマンボウやしろさんが脚本を務めていたりおかずが多すぎて白米がいくらおかわりしても足らない状態。
伊藤万理華さん演じる高村美園は漬物屋さんの会社で働くごく平凡なOL。昔からのラジオ好きとチェーン店のご飯「チェン飯」をこよなく愛するちょっとヘンテコでまっすぐな彼女は同期の親友ありさの勧めでポッドキャストを始めることにする。美園の思い出、人との繋がりが「チェン飯」を通して語られていく。
何と言っても伊藤万理華さんの瑞々しさ、ひたむきさ、挙動不審さ。「1つのものを一生懸命好きな人」がとんでもなく魅力的に演じられる俳優。回数を重ねる毎に視聴者も伊藤万理華さん演じる高村美園とのシンクロ率が高まっていく!!!!しかもお笑い芸人時代から大好きなマンボウやしろさんが脚本を務めていたりその監督も松本壮史さんが務めておりいろいろおかずが多すぎて白米がいくらおかわりしても足らない状態。最終回には高村美園が推しとして崇めている氷川きよし kii様が登場し涙腺も限界突破するかと思った。
ED曲の「東京マーブル」が良い。ダンスも毎回違う部分があるのは監督の要望だったらしい。伊藤万理華さんは元乃木坂のポテンシャルがありますからキレキレのダンスで毎回違うダンスしてくれて本当にありがとう・・・。第6話の会では同じく元乃木坂の桜井玲香さんが大学時代の親友・ 香澄役として登場。「こんなにラジオ大好きな美園がなんでラジオで働いてないの?」という疑問がここで明らかになります。大学でたった二人だけのラジオ研究会。美園が香澄にラジオ愛を伝えることによってラジオ愛に目覚めた香澄。就活になると美園は真っ先にラジオ業界を目指すもなかなか受からない。そんな時に香澄は一番美園が好きなラジオ局に採用される。気まずくなった二人は連絡を取らなくなってしまう。ひょんなことから再会。一緒にポットキャストをやることになり、「チェン飯」を通じて思い出話から二人のしこりが消えていく。その二人がEDで一緒に踊るんすよ・・・マジ熱ィ回・・・。
「サマーフィルムにのって」の伊藤万理華さん演じるハダシも「お耳に合いましたら」の高村美園も、1つのものをひたむきに一生懸命好きな役だ。ほとんど同じと言ってもいい。でもどちらも好きなものに熱く、まっすぐな彼女はちょっとヘンテコだけど魅力的だ。
伊藤万理華さんを思いながら聞くべき曲3選
「異星人と熱帯夜」 Cody・Lee(李)
「東京マーブル」 にしな
「Moonlight Magic」 花澤香菜
「サマーフィルムにのって」
時代劇オタクの伊藤万理華さん演じるハダシ。セリフがほぼ「好き」しか言わないキラキララブコメ映画を作る映画部で肩身の狭い思いをしていた。天文部でSFオタクのビート板、時代劇オタクで剣道部エースのブルーハワイ。映画を見たらこの3人のあだ名の理由が明らかになるのかと思ったけど何にも触れられなかった。あと映画で名前ってそんなに重要じゃないなーと感じた。壊れたハイエースを秘密基地にして時代劇に熱狂する日々。映画を作ることになった時の仲間集めのところはオーシャンズシリーズのプロフェッショナルを揃えていくアレを彷彿とさせられて高まる!!!!一見、リア充VSオタクの永遠青春戦争の構図、かと思いきやそうでもなくて・・・・熱い!!!!!お互いの好きなものに認め合わないで戦わせる、というのは今の時代にはもう合ってないのかもしれない。これ、高校生の時に見ていたら速攻で影響を受けていただろう。てか本当に高校生で映画撮ってればよかったな・・・。それで賞とかに送ればよかったな・・・。なんてたらればを思うとまた違った目線で涙が出てくる。俺は・・・もう若くない・・・・。
もう高校生じゃないはずなのに「おで、映画・・・!作りだい!!」
ワンピースのこれになってめっちゃ泣いていた。(ワンピース詳しく知らないのでこのシーンのストーリーの流れは全然知らない)
青春はラブコメだけじゃない。時代劇だって、SFだって、ドキュメンタリーだって、なんでもいいのだ。何度だってラストシーンを書き換えて未来を変えていい。サマーフィルムにのって未来までいこう。今年の夏は伊藤万理華さんに始まり伊藤万理華さんで終わった。「サマーフィルムにのって」を観て、やっと2021年の夏が終わった。
わ゛だじ、映画が撮り゛だい゛!!!!!
同じパターンとか、もうやり尽くされた表現とか、そんなことをを言われても、繰り返し繰り返し何度だって書き換えて、ダメでもなんでも。クレジットの最後に「監督・脚本」ってところに自分の名前を流したい。
その自分の「高い理想」とだけで片付けていたものを本当になやりたいって向き合わなかった。どうせできない、ツテもない、友達も少ない、金もない、そういう現実的な条件で減点方式で「やりたい」という気持ちに蓋をしていた。大事なものを映画でまた見つけてしまった、どうなるかわからない。そんなの全部そうじゃん、未来なんてわかんないじゃん。自分のためにやることが少しは未来のためになるのかもしれない。そう思わせてくれる映画でした。
わたしの映画が上映されるのは・・・実現できるか・・・・・。