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佐々木投手と白井球審の事例からみる、「上司版完全試合」とは?

少し前の話になりますが、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が2022年4月10日に完全試合を成し遂げました。日本プロ野球界では26年ぶりの偉業であり、文句なしの大記録です。

私は野球は詳しくありませんが、完全試合がいかにスゴイかはわかります。若干20歳の選手が達成したことで世間は騒然としました。

そして、その後に佐々木選手が登板した試合で事件が起こります。

佐々木投手が判定に不服な態度を見せ(たのか不明)、その直後に球審の白井氏が佐々木投手に歩み寄っていったのです。

聞く限りでは、佐々木投手の態度を注意すべく歩み寄ったとのことですが、実は佐々木投手はルールに抵触しており、注意は当然だったとの意見もあります。ルールを読むと確かにそうかなと言う気もします。ですがそこはどうでもいい。

気になったのは記事に対するTwitterなどでの反応です。圧倒的に白井球審を非難する声が多かった。

端的に言えば「いいおっさんが若者を威圧して大人げない」と言った意見が大半です。

確かに、44歳が20歳と18歳に威圧的態度で詰め寄るのは大人げない話ではあります。ですが、ここは戦場です。大人も子供もないでしょう。

プロ野球は教育の場ではなく、ショーを前提とした真剣勝負の場です。彼らは審判も含めて全員が戦っています。フィールドに立てば年齢など関係ない。「大人げない」との指摘はプロスポーツ選手とその関係者への冒涜でしょう。

ですが、私がこの事件から感じたのは、白井球審の行動がいかに自然な行為であったかです。

白井球審は44歳の人間として、プロとして、とても自然な行動に出たと思います。

大人は、特におっさんは、ナメられたらすべてが終わりなのです。

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このnoteを読んでくださっている方の中で、プロスポーツに従事されている方はほぼいらっしゃらないと思います。一般的な会社に勤務されている方がほとんどでしょう。私も同じです。

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