#32 「休日を楽しみにする人になりたくない」という娘の言葉
先日、いつもお世話になっているあだち先生がこんなポストをされていた。
あだち先生はSUNABACOのイベント(下記)でご縁をいただいてからのお付き合いで、特にメンバーシップの立ち上げの際にいろいろとご助言をいただくなど、頭が上がらない方のお一人である。
あだち先生は会社員から独立された方であり、それまでの過程を聞いたことがあるのだが、まさに狂気といえる活動量で、とても真似できないと秒で察することができるほどだった。
そんなあだち先生からの「休みいらんでしょ」の言葉は軽いものではなく、どこかの薄っぺらい名言パクリ野郎とはまさに次元が違うものであり、脳髄の芯に(脳髄に芯があるかは知らん)ズドンと刺さるものがある。
でも、おかげさまでと言うべきか、あだち先生の言葉が理解できるようになってきているのを感じる。
休みなんて、いらない。
社畜のままでは絶対にわからない概念に対し、「理あり」と体感できる。
それを求めている人は多いのではないだろうか。
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会社員にとって、休日はとても重要だ。そんなことはいうまでもない。
完全週休二日制の会社は増えてきているだろうから、多くの人が金曜の18時以降を心待ちにして仕事していることだろう。
かくいう僕も、全く同じだ。
金曜の夕方になると、ドチャクソ疲れているはずなのになんだか気力が湧いてくる。仕事もなんだかどうでも良くなってくる。
土日にになんの予定もない方が、ワクワク感が増す。
何をしてもいい、何もしなくてもいい土日があることが、人生の喜びだと感じている。殺伐としたタスクに埋め尽くされる平日と、空っぽで真っ白な休日とのコントラストがたまらなく嬉しく感じる。
それは、もちろん僕だけではない。会社の周りの人だって全く同じだ。
金曜の夕方は、同じフロアのみんなが浮き足立っている。おっさん二人以上でコソバナしてる場合は大抵ゴルフの話だ。どこの店に車停めさせてもらって……なんて話をしている。県外でゴルフして宴会して最後は女性の店にいくのだろう。それもまた良しだ。
休日があるから頑張れる。それを否定する会社員はレアキャラだろう。
もう15年くらい前になるが、その時の上司がこう言ってたことがある。
オマエは何言ってんだもっと仕事しろボケ、と思ったがあながち間違ってはいない。木曜日は「最終コーナーが視界に入った」感がある。
下手をすると、会社員は休日を軸に人生を組み立てている面さえある。「旅行が趣味」と公言する人はまさにそうではないだろうか。
そうでなくとも、ほぼ休日だけが自分勝手に自分を発露できる時間だから、休日で何をするかが死活的に重要になるのは当然のことだろう。会社員にとって、休日こそが人生と言えなくもない。
だが、それは正解であり、不正解だ。
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以前、長女から長文のLINEが来たことがある。その中に、こんな一節があった。
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