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仕事の苦しみの原因は、突き詰めれば一つしかない

僕は金融機関の本部の人間なので、本来であれば融資案件を直接受け持つことはない。でも、コンサルタント部門なので案件によっては個別に持つことがある。

とはいえ、案件の全体の管理だけして融資自体を営業店に丸投げすることは十分可能なはずだった。

それができなくなったのは、自分で全てをやりたがり、「自分がやりました!!」と役員にアピールしたい前任のアホがそういう仕組みにしてしまったからだ。法が許せば殺したい。

立場上、簡単な案件はこっちに回ってこないから、僕が処理しなければならない案件は全て一筋縄ではいかないものばかりになる。

  • 金額が大きい案件

  • 事業に対する知見の蓄積がない案件

  • ファンド等がからみ、関係者が多くなる案件

  • 再生案件

  • 事業承継・M&A案件 等

とにかく簡単には処理できず、加えて時間もかかる案件ばかりが降ってくる。往々にして、そういった案件は期限がシビアだったりする。

「困難な案件は、猫山のチームに投げろ」

的な空気が全店的に蔓延している。なので、当然の如く営業店はぶん投げてくる。それもこれも、前任者の幼稚な承認欲求のせいである。


まあ、いい。

それで現場が助かり、会社のためになるのなら。

そう考えて、日々業務を行っている。


しかし、苦しい。

本当に苦しくなる。


階段を登る足は重く、知らない間に俯いて歩いている。気がつけば1週間ほど営業室で笑顔を作っていない。

どうかなってしまいそうな苦しみの中、誰かのために仕事をしている。

その苦しみがどこからきているのか、本当はわかっている。


それは、仕事の困難さからなんかじゃない。


+++++++

本業での仕事は、苦しさに溢れている。

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