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会社に愛を捧げ続けた就職氷河期世代って、馬鹿みたいで笑えるよな

会社と従業員の愛情の方向ってさ、知らないうちに真逆になってたよな。

そう感じない?


俺はさ、2000年に就職したから就職氷河期ど真ん中っていってもいいんだけど、まあほんと酷かったよ。

大学生5人集めたら2人は就職決まらないって状態でさ。いまから見たら信じられないよな。もう歴史になってんのかな?

就職できないからどうしたかっていうと、大学院に行ったり海外行ったりしてた。そんなやつはまだ恵まれてて、大学生のノリのままフリーターになったやつもいたな。

公務員なんてプラチナチケットの最上位みたいになっててさ、俺のど田舎の市役所に京都大学卒のやつが入ってきたりして驚いたよ。

不況に左右されずに給料もボーナスも満額もらえて、退職金もがっぽりの公務員はまじで羨ましいと思った。絶対になれないもんだと思ってた。

そしたらさ、今じゃ不人気らしいのな。中途で簡単に入れるらしい。

どうもブラック労働が常態化してて、若い人は敬遠してるんだって。

隣の市でも激務による案件放置がニュースになってたよ。そんなの見て入りたいやつなんていないよな。民間の条件も良くなったし。

20年前だったら、それこそ賄賂ぶっこんでもなりたかった公務員が、今じゃ不人気職種。時代は変わるとはいうけど、いくらなんでもって気がするよな。

でもこれって公務員だけじゃない。日本のほとんどの会社が不人気になってる。

特に田舎の中小企業なんてマジで人が入ってこない。前に企業訪問してたら、来年は高卒が入ってくるって聞いて社長とバンザイしたよ。それくらいレアケースなんだよな。

それなのに、田舎のアホな経営者は、従業員はタダで取れると思ってる。

「おたくより力も金もある企業がな、金と時間かけて木に登って実が熟す前に刈り取ってんの。しかも一つや二つの企業じゃないぜ? 木の下でボケっと待ってるなんの魅力もないお前の企業に誰が入るってんだよ」

言わないけどさ、言いたくなるよね。

そのうち、企業側が「結納金」みたいなの渡すのが当たり前になるんじゃないの? そうなったら地方の中小零細は終わりだな。ははは。


求職者や従業員が、企業に対して、無制限の愛情を注いでいたのに

企業が、求職者や従業員に対して、無制限の愛を注がないといけなくなった。


「確かにそうだなあ」

って感心してるんじゃなくてさ、俺が言いたいのはさ

俺やお前が、その変化にちゃんと対応できてるか?

って話なんだよ。


俺が心配してんのは、そこなんだ。


+++++++

働き方改革ってのがあったよな。

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