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読んだ本の感想。駆け込み訴え

Xでrtされてきたので読んでみました。
良い…。
さすが太宰治。
情緒不安定な描写が光りますね。

憎い、酷い、あの人は意地悪だ、
愛してるのに、いや、愛してない
私はあの人のことなんて
これっぽちも愛してなんていないんです…!

カー!!!!
たまりませんね!!!
これだけでご飯三杯はいける!
聖書、実は読んだことがなく
有名なエピソードしか知らないのですが
しかし太宰さんが書くと
ドロドロなのに
でもどこか茶目っ気というか、
ユーモラスなところがあって
サラッと読めるんですよね。
なのに心に響く…。
太宰はすげえや!


マルタの妹のエピソードも
最高に良い…
しかし私が一番好きなのは
ラストシーン…。
たった2行の中に
愛と憎しみと自分に対する絶望
その他諸々の負の感情が
すべて詰まっているように感じます。
青空文庫で、15分〜20分くらいで
さらっと読めるので
まだ読んだことない方はぜひ。

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