Chat-GPTの活用で開発工数が激減した

Chat-GPTの課金バージョンを使い始めて半年が経過しました。
大きくPCの使い方までもが変わってきたので、振り返りとして日記にまとめようと思います。


GPT4以降のGPTは実用性が極めて高い

私はChat-GPT3.5時代、正直あまりGPTを高く評価していませんでした。
言うことは支離滅裂で間違いが多いし、すぐにメモリオーバーになるし、矛盾が多かったからです。

しかし、先行して使っていたGitHub版Copilpotにより1カ月近くかかると思っていたプロジェクトを2週間で完了することに成功し、AIへの信頼性が少し自分の中で上がったので物は試しにとGPT4(課金しないと使えない)を試すことにしました。それが半年前のことです。

GPT3.5までが中学生だとするとGPT4以降は高校生から大学生レベルの賢さになっているというのが私の客観的な感想です。他人の評価は信用せず自分自身で様々な評価基準テストを設けてテストしまくった上での率直な感想です。誇大広告でもステルスマーケティングでもなくこれは本音です。

GPTの良さは素直さにある

GPT4をどう使っているか、様々なノウハウ本が出ていますし、方法論も出尽くしていますが、私個人のノウハウとしてはGPT4の強みは、人間のような感情がないためバカ正直である、というのが強みだと最近は感じています。

つまり、人間でも実は内心同じ感想や意見をもっていても遠慮したり遠まわしに避けたりするような局面でも遠慮のない意見をズバリ言える鉄のハートを持っていることこそがGPT4を使う時のメリットだなと最近は思うようになりました。

人間だとこんなストレートな返答はない。
機械だからこそ素直に反応する。

人の感情に流されない意見を聞けるのは強み

現在、公私ともにGPT4をフル活用して生活しています。仕事ではプロジェクトの企画設計段階からGPT4を交えたディスカッションを行いますし、選択肢が複数ある課題に関しては一人で考え込まずGPT4と一緒に考えることがもはや当たり前になりました。

こんなことを書くとAIに支配された人間の見本だ!などと野次を飛ばされそうですが、実害は正直感じていません。GPT4より嘘をつく人間と一緒になってディスカッションを行い、本音を探り合いながら調整していく作業のほうが遥かに大変だからです。少なくとも合理性や効率を重視する論理思考の強い私にとって人間同士の腹の探り合いほどストレスのたまるものはなく、GPT4の勘違い(間違い)はあれどストレートにビシバシと淡々と事実を述べてくるAIとの談義のほうがよほど気楽なのです。

人間は比較しないと評価できないのが弱み。GPT4と上手く対話したいなら自己開示に長ける必要がある。

人間は既知の範囲が狭いです。当たり前ですが、その人の人生のスケールそのものが認知範囲の限界であり、知識と評価の限界点です。酒を飲んで腹を割った話し合いをしたところで、この人生のスケールはそう簡単に伸びるものでもありませんし、概ね、人は経験に依存した思考ルーチンワークに慣れてくるとそこから抜け出そうとする人は稀です。私も含めて。

GPT4はこの既知の範囲が事実上、人間の限界を既に凌駕しており、人間側に合わせてレベルを下げて会話してくれます。聞かないことは教えてくれないし、知っていることを理解させないと、そのレベルの会話をしれくれません。そして、何を知ってて何を知らないか、自己表明(自己開示)する話し方に慣れてくると、途端にGPTの知能指数はうなぎ登りに上がっていくのを実感できます。

AI用の対話術は1日や2日ぐらいでは身につきません。私も半年間、自分の話し方の何がGPTの対話レベルを落とさせているのだろう?という自問自答と振り返りの連続でだんだんとコツが分かってくるようになりました。つまり、自分が何ができて何ができないか、何を知ってて何を知らないか、自分自身が自分に詳しくなる必要があるのです。

無知や苦手、不得意を認めるのは「敗北」ではない

GPT4は賢いです。その賢さを鼻にかけて人間をバカにしたりしません。しかし、合わせてくれるので、自分が無学で無知で不得意の塊であることに「合わせさせる」使い方に慣れると、それはそれで心地良いのでしょうが、成長する機会を損なう間違ったAI活用法に転落する恐れがあります。

ですから、これからAI使ってみようかな?という方は是非、謙虚さと自己開示に努めることをお勧めします。GPTに見栄を張ったところでうまく使えることはありません。むしろ、何を知らないか素直な子供のような心で使っていくほうが高い成果を引き出すことができます。

こういう概念的な話ばかり書くと哲学的過ぎるので、実践的な話もすると、評価基準の作り方だけは勉強しておくと良いと思います。評価基準とは数値的にある1つの評価したい要素を客観的なデータ分析を通して論理的に評価する方法論みたいなものだと思ってください。学校の成績表を作るのと考え方は同じです。

事実かどうか判断することをGPTに委ねるのではなく、事実としてわかっていることをなるべく数値的にデータを収集し、GPTへ読み込ませるのです。そして、評価基準を設置して、どう評価できるか採点させるのです。

このような方法を用いると、人間よりも早いスピードでGPT4は複雑な論点でも合理的にジャッジを下すことができます。評価基準に問題を落とし込むことができていれば、哲学的だったり感情的な問題に思えた課題であったとしても、結局は算数や数学の問題に帰結するので、極めて合理的かつ正確に冷静なAIの支援を得ながら物事を判断することができるようになります。私は実際、この方法論を通して、従来なら1年ぐらいモヤモヤ考えていたような人生の大きな決定なども数秒で決定できるぐらいにはライフスタイルが激変しました。

悩む時間よりも試す時間に割いた方が合理的

もう一つ、GPT4などの課金してまで使うようなAI活用において推奨したいコツは、「悩む暇があれば試す時間に費やしたほうが絶対にお得」というポイントです。

GPT4はドル払いですがざっくり3千円ちょっとで毎月使い放題になります。決して安いとは思いませんが、この3千円を無駄なく使うには、「悩む時間を試す時間へとシフトする」ことが一番だと最近は思っています。

私は”AI活用へとシフト”するまでは、悩む時間が多い、長考タイプでした。「あーでもない、こーでもない」と脳内で膨大なシミュレーションを行い、そのパターン網羅に満足したら、重い腰を上げて行動するような老人くさいタイプの人間でした。

最近はそうではありません。課題が浮かんだら、数値化できる要素は何か?をまず考えて項目を割り出して算出をはじめます。そして、GPT4にデータをぶちこんで計算結果を眺めて1か0で判断して即決するような生活を送っています。これは仕事でもそのようにしていて、仕事でも昔なら考え込んでいた要素も、今では何の数値化が不足しているかに着目し、データ化が終わったらそこからはAIと二人三脚でスピーディーに意思決定して進めています。AIが私の代わり膨大なシミュレーションを行える上に、悩む時間に価値はさほどないことが分かってきたからです。

ですから、Chat-GPT使おうかなあ?とか、使ってるけどイマイチ使えていないなあ、という方は、そもそも、何に不満なのかを数値化することをおすすめします。漠然とした悩みはAIにも解決できませんが、漠然としていない問題は今は機械が一緒に考えてくれる時代になったのです。であれば、漠然とした問題に直面したら、なぜ漠然とした考えでフワフワしているのかを突き詰めれば済む話なのです。簡単に書いていますが、私自身、半年間、猛特訓してそう言える程度にヨチヨチ歩きながらGPTの使いどころはこういうもんかな?となってきたところなので、決して勝者の上から目線の弁ではない点に留意してください。私も今後、さらに使えば違う結論になるかもしれません。

まとめ

AIは人間を意図的に攻撃しません。あなたが何が苦手で何に不勉強か自己開示を人間相手にするときは一定に高いリスクがあるので難しい場合があるとしても、AIであれば、そもそも膨大なユーザの1名にすぎないので、積極的にあなたを攻撃してくる恐れもありません。これはさらっと書いていますが、今の時代において心温まる良い事実だと思います。AIは人間のように意図的な攻撃なんてしてこないのです。これを知ってフル活用するだけでも、人間相手のディスカッションでは困難な課題の多くを短時間で片づけることができることに気付けるのではないでしょうか。

人間もAIも間違いを犯します。しかし、実際のところ、間違えないようにする労力のほうが大変な時代です。むしろ、早い段階で間違いに気付けるような体制で積極的に試行錯誤を繰り返すライフスタイルのほうが、変化の多い時代においては時代の流れに適合しやすいのではないでしょうか。私はそんなふうに考えています。

私が今後GPTを使い続けて実際のところ、どんな人生になるのか、破滅する人生なのか、それなりのいい感じの着地をするのか、正直なところ私にも分かっていません。ただ、何もせずに立ち止まって後悔するよりかは、行動したことによる満足感を得るだろうと確信しています。

この日記は自分自身のAI活用を振り返るためのまとめとして書きました。誰かのためではなく、自分のために書きましたが、もしこの日記が誰かの参考になれば、それはそれで幸いなことです。

それではまた、ごきげんよう。

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