人生の教訓はあのマンガの一言。
私の人生のバイブルは矢沢あい先生の大人気マンガ「ご近所物語」です。
アラサー世代なら一度は読んだことがあるはず……!
私も、6つ離れた姉の影響で小学生のとき初めて読んで衝撃を受けました。
実果子みたいにデザイナーになりたい、ツトムみたいな人と結婚したいって当時は本気で思ってましたが、残念ながら今の私はファッションデザイナーでもないし、ツトムとは程遠いパートナーがいます。
でも、ある実果子の一言が今でも心にずっと残っていて、それが今の仕事につながるきっかけとなりました。
今日は大好きすぎる矢沢あい先生と「ご近所物語」から学んだことをつらつらと語ってみたいと思います。
ご近所物語って?
ご近所物語は、主人公の幸田実果子がファッションデザイナーになる夢を叶えるために奮闘するスクールライフストーリー♡
ファッションの学校「矢澤芸術学院」で出会う人間関係や幼なじみ・ツトムとの恋愛模様がとても奇抜なんだけどリアルな心情でつい入りこんじゃうんですよね。
以前映画化された「パラダイスキス」ともつながる部分が多くて、矢沢あい先生が好きな人なら絶対外せない作品です!
実果子が言った忘れられない一言
どのページも最高なんですが、私の人生の教訓になっている話が、ショートストーリー「カラフル」(五巻に収録)。
ひそかに少女小説家を夢見る同級生・瀬戸早苗(あだ名:委員長)目線で、人に流されず夢に向かう実果子の中学生時代を描いたお話です。
※ここから少しネタバレになってしまうかもしれないので、気になる方は読むのをやめてくださいね!
早苗は、いじめっ子に仕返しをして停学処分を受けた実果子の家を訪問します。学校とは違い、カラフルな服を着てよく笑う実果子は、何気なく早苗にある言葉を放ちます。
「中学は苦手……息苦しー……
みんな型抜き器で作ったおにぎりみたい
おにぎりの整列」
ーご近所物語 特別編「カラフル」より引用
制服をおにぎりに例えた一言ですが、「列を乱さず、個性を出さないことが正解」という協調性重視の日本の教育を揶揄していることがたったこの3行から伝わってくるんです。
めっちゃわかりやすい言い回し!わかりやすすぎて当時小学生の私でも、考えさせられたんですよ!一丁前に!!(笑)
その後、自信満々に夢を語る実果子に嫉妬する早苗の心理にも共感。
自信満々に夢を語る瞳はキラキラとまぶしくて
自作のドレスは本当に素敵だったし様になっていた
私はしょせん型抜きおにぎりの代表で
とてもつまらない存在だと言われた気がした
ーご近所物語 特別編「カラフル」より引用
矢沢あい先生の作品って、マンガなのにまるでエッセイや小説を読んでいるような気分にさせてくれるんですよね。
美しい世界観の中に人間の闇の部分に迫るリアルな心理があって。
小さいときから、なぜか人の顔色ばかりを伺う私に、この実果子の一言がどれだけ響いたことか……。
この言葉は壁にぶち当たった瞬間、必ず頭のどこからか湧いて出てくるんです。
私はおにぎりでいることが幸せなの?型抜き器で作られたまま人生終わらせてしまっていいの?
事務職に飽き飽きしていたときや、ライティングの仕事がうまくいかないとき、周りの視線が気になってしまうとき
そして今の仕事、ライターとパーソナルスタイリストを選んだ原点もこの言葉にあります。
きっとこの言葉に出会えたからこそ、自分が楽しくいられる人生について追及できていられるんだと思います。
背中を押してくれるマンガに感謝
夢を追う人ってなんでこんなにキラキラまぶしいんだろう。私もそうなりたい。
こんな風に考えるようになって、たくさんもがいて苦しんできました。多分今もそう。
何気なく手に取ったマンガや小説が、意外と人生のバイブルになることも多いので、これからもたくさんの作品に触れていきたいです。
とりあえず、ご近所物語、矢沢あい先生大好き!私の背中をいつも押してくれてありがとう。
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