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水の食べもの持って言葉の遠足へ

遠足といえばお菓子…!懐かしいお菓子が昔から好きでして、そばぼうろ、芋けんぴ、かんりとうなどなど常にストックしております。一時期よっちゃんの酢漬けイカにはまりまして、食べすぎて胃を壊しかけました\(^o^)/

今回は言葉の添え木様のお題で作った詩を1編、Payao様が企画されている「#深夜の二時間作詩」に参加した詩を1編、オリジナルお題の詩を3編お送りいたします。



行き先(言葉の添え木様のお題)

上弦、下弦の月と目が合うたび
あなたが指し示してくれた
あたたかい光

あったかい手のひらは
あなたがいる証

ぽっかり消えた月を見るたび
あなたの行き先に幸あれ
たゆまぬ願い事

風の便りで届くだろう
ありがとう
ありがとう



残花(深夜の二時間作詞様のお題)

散る寸前になって
知ることもあって

残花しか知らない
星祭りと花盛り
とある人の独り言
絹糸の影

散る寸前になって
光放つ花もあって
それが無性に
切ない夜もあって



無題(オリジナルお題)

よいことわるいこと

それは

左まぶたと右まぶた
左耳と右耳
左の頬と右の頬
左の手の甲
右の手の甲

よいことわるいこと

それは

君のぬくいおでこ
落ちる雨のしずく



言葉の遠足(オリジナルお題)

栞はおやつに含まれますか

文庫本のお弁当箱
ハードカバーのバゲットは
オープンサンドにしておきたい

でも遠足から帰ったら
内緒話のタイムカプセルにしておきたい

るるるる流れる時の本棚で
また目が合う日を待っている
独り遠足は雨天決行

言葉はおやつに含まれますか



水の食べもの(オリジナルお題)

夏は水を食べものに変える
くすぐったい甘さの食べものに
だけど
水星から遊びにきた君は
ところてん酢醤油派

くふくふ笑う氷は食べもの
夏限定の溶ける星屑
だけど
僕はあっという間に食べてしまう

限りあるものほど潔くあれ
水の食べものが
ささやくから



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水月suigetu
お気に入りいただけましたら、よろしくお願いいたします。作品で還元できるように精進いたします。