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静止する世界で君と見た空を探して

疲れると放牧されているミニチュアホースの動画を観て回復しております。芝生で寝ころんで爆睡してるミニチュアホースさん、人間に頭突きして甘えるミニチュアホースさん、こちらを振り返るミニチュアホースさん、なんとまぁ可愛いぃぃぃ…!

今回は言葉の添え木様のお題で作った詩を4編、短歌を1首お送りいたします。言葉の添え木様、活動再開おめでとうございます!


沈黙を照らす光

空気が空虚になる前に
空気の黙読を止めて
光速で突破するヒーロー

帰り道で失速して
反省の半生のヒーロー

鏡には君自身が映るんです
瞳にはヒーローの君が光って映るんです



新生

浮遊してスピンして
新生している原子
混乱してスプリングコート
遠心力で浮かんで

1日分の新生、お疲れさま
テーブルの回転数を落として
レコードと歩くように飛ぶ夜

浮遊してスピノザの背表紙
新生しつづける細胞
答えのない私たちの留守電
遠心力で聞いて



君と見た空を探して(短歌)

もうどこに行っても見つからないから
ちはやブルーな この空は君



静止する世界

光裂いて
花咲いて

有機と無機がシンクした
静止する世界

僕たちには高速移動の世界
僕たちの瞬間は

果てしない時間の折り畳み傘

いつまでも凍らない電線の雫



鎮魂歌

早朝の手触り
ふわふわな真っ白の毛布

その日はね
その後の言葉が出てこない

君の寝息は鎮魂歌
たっぷり眠り祈り

鎮魂歌は黄昏の手触り
とっぷり暮れる祈る



お気に入りいただけましたら、よろしくお願いいたします。作品で還元できるように精進いたします。