酸化した青空は不規則なteller

少し前から七味ブームが起きておりまして、何でも七味で真っ赤にして食べております。辛い食べ物は苦手だったはずなのに…！もう小瓶の七味では間に合わず、詰め替え用の七味まで買いました。マイ七味を持ち歩く日も遠くないかも…！

今回は言葉の添え木様のお題で作った詩4編と、Payao様が企画されている「#深夜の二時間作詩」に参加した詩を1編お送りいたします。

酸化した青空

リトマス、帰ります
空はだんだん赤くなる
あなたはだんだん帰りたくなる

テストの点数と今日の髪型
漫画とゲームと明日の話
あっけなく溶けていった青の日々

リトマス、知ります
空はだんだん青くなる
あなたは誰も知らない色になる

憧憬（#深夜の二時間作詩様のお題）

屋根の上のコインロッカー
憧れを押し込めた10才
それから毎年一回開けて閉めて
成人式の朝に諦めた

どこかにあるコインロッカー
隙間から漏れていく憧れを追わない
空をたどって空へ
今日の朝に着きました

舞っているんだって、空に
待っているんだって、空で

teller

コーヒーフレッシュが紅茶に紛れて
ほら、エントロピーが増えていくよ

君の話は僕の話
よくわかんないことを
語り続けてほしい
なんかよくわかんないけど

コーヒーフレッシュが雲隠れ
それでもほら、頭の中に響く
エントロピーなtellerの声

不規則

ヒビ走る飴玉がほどけていく
甘い破片を不規則に転がそう

ジャリジャリじゃりじゃり
意味ないことが好きすぎて
じゃりじゃり飴が刺さりそう
意味あることが停滞中

日々弾く雨傘が閉じていく
とりあえず破片が雫の形になるまで
不規則に転がそう

学び

光は灯ったり消えたり
暗闇が常だと学んで
スマホの充電は切れ切れ

ぜんぶ、放り出してしまいたい
塵と雪が積もる胸の内は見えない

文字は光ったり消えたり
自分の本当の名前を学んで
スマホのメモ帳に書いてみて