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吹き抜け+スケルトン階段でつながる空間づくり

ねこすけんちの中では割と存在感を放っている、スケルトン階段。存在感といっても目立っているわけではなく、大きさという点で存在感がある、という意味です。

戸建ての家の中で「階段がどこにあるか」は重要です。なぜなら階段の位置は1階と2階の両方の間取りに影響するから。3階建ての場合は3階も同様です。それだけでなく、「階段の在り方」は家自体の性格を表すような、そんな気がするんです。

家の真ん中に階段があるねこすけんち

ねこすけんちで階段の存在感がある理由は、家の真ん中にあるからです。個室に入らない限りどこにいても階段の存在を感じます。ただ、邪魔だなとか、目立つなとか、そんな風には感じません。どこにいても気付いたら視界に入っているくらいの存在感です。

大きく場所をとるのに存在感は薄い…なぜか?

それはきっとスケルトン階段だからです。
スケルトン階段はその名の通り骨組み以外の部分は板を貼っていないスケルトン仕様です。「蹴込み板(けこみいた)」と呼ばれる垂直部分の板がありません。また手すりも骨組みのみで板を貼っていません。そのため空気も光も通り、圧迫感を感じさせないのです。

スケルトン階段の上は吹き抜けになっていて、日中は上から光が抜けてきます。空の明るさがそのまま1階まで届くかんじです。明るい無印の家。その明るさを叶えている大きな要素は吹き抜けとスケルトン階段なのです。

吹き抜けでつながった1階と2階

吹き抜けのある家に住むのは初めてでした。吹き抜けがあると明るく、天井も高くて開放的な印象の家になります。

ただデメリットもあります。
例えば、吹き抜けの分は2階の面積が削られるので、本来つくれる面積よりも2階が狭くなってしまうのが一番大きなデメリット。コンパクトな家の場合は特に悩ましいところです。

それから、暖かい空気が上に、冷たい空気が下に溜まりやすいという点もよくデメリットとして言われています。ただ、ねこすけんちの場合は吹き抜け天井についているシーリングファンと階段に置いたサーキュレーターで空気を循環させているせいか、そこまで大きな温度差は感じません。

1階の匂いや音が2階に届きやすいのも、見方によってはデメリットです。プライベートを重視する家族の場合、階下の音が聞こえてくるのはちょっと不快かもしれません。我が家の場合はそこまでではないので、お互いの存在を感じられるという意味で家族とのゆるいつながりが逆に過ごしやすく、メリットだと思っています。

無印の家は大きな箱であり、吹き抜けが階をまたいで家全体の空気や光をつないでくれています。

スケルトン階段は使い勝手もいい

スケルトン階段は蹴込み板がない分、上るときに隙間から下が見えるので、高所恐怖症の方にはちょっと怖いかもしれません(…というか高所恐怖症だと吹き抜けも苦手な方がいるかもしれませんね)。
特にスケルトン階段の手すりは板が貼っておらず大きく開いているので、さらに怖いと思います。

余談ですが、転落防止などを目的としてアクリル板などを貼ることも可能です。透明で掃除が大変そうなので我が家は見送りましたが…また、無償で白いネットももらえます。新築時にお願いすれば、ネットをつけた状態で引き渡ししていただけます。自分で付けるよりもプロがつけてくれる方が安心ですよね。「スケルトン階段は落ちそうで怖い」という方がいたら参考にしていただければ幸いです。

我が家はみんな大丈夫だったので、あまり気にせずに吹き抜け+スケルトン階段を採用しました。ちなみにスケルトン階段は木の家の場合はオプションでしたが、一番最初の提案から入っていて、気に入ったのでそのまま取り入れました。

住んでみてわかりましたが、スケルトン階段は空気や光を通すこと以外にもメリットがありました。

例えば、これは小さなことですが…2階に持って行こうと思っているものを階段に仮置きしておくこと、ありませんか?我が家はしょっちゅうあります。夜ベッドで読もうと思う本、2階のウォークインクローゼットに持って行く服などなど。仮置きするとき、普通の階段であれば階段の真正面に回ってからものを起きますが、スケルトン階段では階段の裏から手を通してものを置くことができるんです。地味だけどこれは実にありがたい。ほんの少しの動作が削れることで、効率がぐんと上がる気がします。

それからもう一つ。骨組みがスチールで出来ているスケルトン階段は、マグネットがくっつきます。なので階段下はマグネットで吊り下げ収納ができる場所として使えるんです。いま考えているのは、ここにリビングのリモコンたちを収納したいなということ。マグネットよりもマジックテープの方がいいかな?思案中です。

空気をつなぎ、家族をつなぐ吹き抜けとスケルトン階段

吹き抜けとスケルトン階段が家中の空気をつないでくれる家。ほどよく家族の生活音が聞こえて、なんとなく気配を感じて、家族で一緒にいる安心感があります。

階段が家の真ん中にあり、かつスケルトンになっている…こんな配置と仕様は「家族といつもつながっていたい」というねこすけ家族の「家の在り方」を反映しているような気がしています。

#ねこすけんち


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